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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

第4回 鳥取県近代和風建築調査委員会

 午後2時から県庁第21会議室で、第4回「鳥取県近代和風建築調査委員会」が開催された。ハマダバダの一角、濱くんがこの調査の担当技師で、6月に採用された松本さんも補佐役で出席。また、新任の小林文化課長も責任者として列席された。西田さんをリーダとする奈良文化財研究所の調査は順調で、すでに89ヶ所の近代和風建築が実測調査されている。ただ、第1~2回の調査委員会で江戸時代後期~明治・大正期の一般民家を調査しようという合意が得られていたにも拘わらず、対象がいくぶん「大物」(地主クラスの大型住宅等)に偏向している点が気になった。今後は、佐治町、日南町など残された地域だけでも、一般民家を調査対象として拾い上げていただきたい。
 このほか、漁業・漁村関係の建築が欠落しているということなので、白兎海岸の舟小屋(5月26日ブログ参照)を推薦しておいた。舟小屋は砂浜にたつ掘立柱の建物で、古い建物ではない。しかし、おそらく戦前まで、山陰の海岸線には、数え切れないほど多くの舟小屋が建ち並んでいただろう。そのほとんどが、港湾整備などの開発行為によって消え失せてしまった。白兎海岸は名勝地なので、砂浜が広範囲に残り、舟小屋も姿をとどめているのである。もっとも、昔の建物が今まで残っているわけではなくて、朽ちては建て、朽ちては建ての連続であったろう。いわば「式年造替」をくりかえしてきたわけで、有形文化財としての価値は乏しくとも、民俗文化財としての価値をもつ建物といえるのではないか(わたしは昔から伊勢神宮を無形文化財扱いすべきだと思っている)。かつて隠岐の舟小屋を調べてまわり、浜辺に群集するその姿に感銘をうけた。それが最近、隠岐を訪れるたびに数を減らしている。鳥取では、白兎海岸以外では中海の近辺にわずかに舟小屋をみる程度になった。
 報告書の刊行〆切は本年度末。残された時間は多くない。調査と編集作業を併行して進めるほかなく、西田さんの踏ん張りに期待したい。

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*9号線沿いのファミリーマート対面に、たくさんの舟小屋が建っていて、いまも動力船を収納している。


 自転車にのって県庁から大学へ移動した。久しぶりのビアンキはとても気持ちがいい。大学に着くと、ゼミの連中が駐車場でサッカーをしている。さっそく輪のなかに加わって、ボールを蹴った。ちょっとした球遊びなのだけれど、蒸し暑いから、ものすごく発汗する。汗をかいて、ノンアルコール・ビールをみんなで飲んだ。ノンアルコール・ビールは、大変美味しくない。しかし、どういうわけか、教授室の冷蔵庫にノンアルコール・ビールが溜まっていて、こういう発汗状態で飲むと、なんとか喉を通る。調子にのって、フットサルのチームを結成しようかなんていったら、ノビタがネットからユニフォーム・リストをダウンロードして、プリントアウトした。やっぱり、セルティックですね。緑の横縞は爽やかそのもの。じつはもうすぐグラスゴーに行くんだけれど、そのお話はまたいずれ。

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  1. 2005/08/18(木) 19:52:46|
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