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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

「中国地方建設技術開発交流会」基調講演のお知らせ

 今年度はすでに依頼された講演を3つお断りし、学外委員会も3回欠席している。理由は単純です。週末はできるだけ早く奈良に帰り、患者の面倒をみたい。それだけのことでして、週末に鳥取でおこなわれる行事にはほとんど顔をだしていない(音楽だけは例外でしたが、それでも演奏が終われば奈良に直帰したんですよ)。
 今度の講演依頼はお受けした。さいわい講演は水曜日。学内の会議日ではあるが、国交省と県土整備部(および本学事務局長)からの依頼なんだから断るわけにはいかないだろう。環境大学代表として、立派にお務めを果たして参ります。
 ちなみに、「中国地方建設技術開発交流会」は毎年開催されており、中国地方の全県で発表がおこなわれます。今年のスケジュールを以下に貼り付けておきますので、興味のある方は是非ともご参加ください。

20070907040033.jpg

 鳥取県での交流会は10月31日(水)に県民文化会館で開催のようですが、時間が示してありません。はっきりしたことが分かったら、またお知らせします。わたしの演題は、

  山陰地方の古代高層建築
   -青谷上寺地の「楼観」から出雲大社大型本殿まで-

です(「続き」に講演要旨を転載しておきます)。あぁまたかいな、と言わないで、・・・わたしもね、忙しいんだから、けんびきなんだから、新しいネタなんかでしゃべれるわけがありません。それにしても、上の一覧表をみると、建築の歴史をスピーチするのはわたしだけですね・・・浮いてますね・・・いつものことながら。


テーマ: 山陰地方の古代高層建築
      -青谷上寺地の「楼観」から出雲大社大型本殿まで-


講演要旨
 山陰地方では近年、重要な建築関係遺跡の発見が相次いでいる。今回の講演では、まず鳥取市の青谷上寺地遺跡(弥生時代中後期)を取り上げる。弥生人の脳が発見されたこの遺跡では、環濠や旧河川と目される低湿地からおびただしい数量の木器・木製品が出土しており、建築部材と推定される材の総数は7000点を超える。日本全国をみわたしても、これだけの量の建築部材が出土した先史時代の遺跡は他に例がない。鳥取県埋蔵文化財センターは2005年度から出土建築部材の整理分析の基礎作業を開始し、2006年度から建築部材データベースのインターネット上公開を進めている[http://db.pref.tottori.jp/aoya-iseki.nsf]。このデータ公開の過程で、弥生時代最長の柱材(残存長724cm)が確認され、魏志倭人伝にいう「楼観」の柱材である可能性が高まり、浅川研究室がその復原CGの制作に取り組んだ。
 一方、島根県の出雲大社境内遺跡では2000年度からの発掘調査により、巨大な本殿跡が姿をあらわした。木材3本を束ねて直径約3メートルの柱とする様は「金輪御造営差図」に描かれた古代大社本殿の平面と酷似しており、調査当初は平安時代末期の遺構と目されていたが、科学的年代判定の成果により、鎌倉時代宝治年間の本殿遺構である可能性が高まっている。顛倒と造営を繰り返した古代大型本殿の伝統を継承する最後の遺構と考えられよう。この大型本殿遺構についても、浅川研究室が全力をあげて復原に取り組み、CGと模型を完成させた。以上、山陰地域で発見された2つの高層木造建築について、復原の成果をグラフィックに紹介したい。

  1. 2007/09/07(金) 03:37:44|
  2. 講演・研究会|
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