久しぶりに天理楽器をひやかして、小物を二つばかり買った。ついでに、またしても、高価なクラシック・ギターを2台弾かせていただきました。世界の銘器<河野 KOHNO>の40万円(中古)と60万円。いや弾きやすい・・・ほんと不思議なんだけど、高い楽器を弾くとミストーンがなくなるんですよ。いつもは顔ひきつらせて弾いてるムツカシイところがサラリと流れていって・・・なんだこれは、と思うのです。
まぁ、いまは無理だ。いつか大きなステージにでもたつ機会が与えられたときには、清水の舞台から飛び降りて、中国株にでも手を出してですね、損したら、やっぱり買えないわね。どうしたらいいのだろう。
さて、雑誌でもみるか、ということで、『現代ギター』の9月号を買いました。『現代ギター』という雑誌を買うのは初めてのことであります。で、立ち去ろうとしたら、横に『アコースティックギター・マガジン』の最新号(33号)を発見。『アコースティックギター・マガジン』もめったに買いません。たぶん「高田渡追悼特集号」だけじゃないだろうか、もっているのは。ところが、33号の表紙はニール・ヤングではないか。若い若いニール・ヤングが写っている。しかも、この写真、どうやらマッセイホールでのライブの1シーンのようだ。ページをめくっても、『
ライブ・アット・マッセイホール』の記事ばかり。
買いました。家内が倒れてからこの方、自分でも信じられないほどCDを買い続けてきましたが、何がいちばん衝撃的だったかといって、ニール・ヤングの『ライブ・アット・マッセイホール』(1971年1月、トロントでのライブ録音)に勝るものはありません。前にも書きましたがね、全盛期のニール・ヤングにはだれも敵わない(トゥーツ・シールマンス、チェット・アトキンス、高田渡にも胸を打たれたが、マッセイホールでのライブは「超人的」というほかなく、これらの名人すら霞んでしまう)。今から36年前、『アフター・ザ・ゴールドラッシュ』と『ハーヴェスト』の中間に録音されたライブですからね。今年3月、アメリカで発売直後にいきなりビルボード誌の6位になったというから、それはとてつもない震源であって、その余波が日本の田舎教師まで呑みこんでしまったわけです(わたしは発売とほぼ同時にこのライブCDを聴いている)。
ニールのインタビューがおもしろい。最後のところを抜粋引用しておきます。初心者へのメッセージです(むしろプロのミュージシャンが耳を傾けるべきかも)。
必要最低限以上のことを本から学ぼうとするな。
技術的に優れていようがいまいが、そんなことは重要ではない。
重要なのは、音楽を通してどのような感情を伝えたいかということ。
技術的な側面を掘り下げても、出てくるのは退屈なものばかりだ。
創造力に任せるんだ。
たとえそれがすべて駄作に終わっても、創作を止めるな。
そのうち必ず良いものができるよ。
- 2007/09/08(土) 10:15:01|
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