『カルカッシ 25のエチュード』のレッスンが始まった。会場はお馴染みの「駅前の楽器屋さん」(
山下楽器)の2階です。レッスンは夕方5時半からになっていて、その時間に会場に入ると、ご婦人がレッスンの真っ最中。わたしよりご年配のご婦人です。とても難しそうな古典に挑戦されていました。
そのご婦人が話題を提供されて驚いたんですが、島根大学の4年生が第34回日本ギターコンクール(学生部門)で優勝したとのこと。
日本海新聞でこの日大きく報道されていて、レッスン後、わたしも「
昇龍」で新聞記事を確認しました。指導したのはもちろん門脇先生です。いや、先生もご満悦のご様子でした。報道によりますと、金賞トロフィーを獲得した学生さんは、
「ディアンス作曲の『サウダーデ第3番』を本選で演奏。作曲者が南米を旅した時に感じた思いを込めたという曲を繊細かつダイナミックに表現し、見事優勝した」
とあります。ここにいうディアンスとは、かつて「ブルーゼット」で紹介したフランスのギタリスト、
ローラン・ディアンスのようですね(どうでもよいことですが、ディアンスはわたしと同い歳らしい)。
奥様のレッスンが終了し、わたしの番になった。まず、
「なにか基礎練習はしていますか?」
と問われた。
「いいえ」
と答える。それから運指とスケールの練習方法をお教えいただいた。なるほど、こういうことをするのか・・・
いよいよエチュードの№1に。正直、そんなに難しくはない。譜面をみて弾くだけなら、まぁできます。しかしながら、レッスン中、先生がときどき口にされる言葉は刺激的でした。
「そこで途切れると、音楽にならない」
この「音楽にならない」というコメントは効きますね。曲の流れのなかで、譜面を機械的に弾くだけでなく、連続と断絶をうまく表現しなければならない。示してある音符より、やや長めにひくべき音が何カ所かあり、その音を残しながら次の音に移行して、移行した瞬間に前の音を切る。口でいうのは簡単だけど、実際に演奏するのはなかなかエラいですよ。
続く№2。このエチュードには、ギター演奏の「秘密」というか「妙味」が隠されているのだそうです。要するに、左手の運指なんです。細かいこと書いてもわからないでしょうけど、鍵を握るのは左手の薬指でして、薬指の使い方に慣れなるまで少し時間がかかりそうです。じつは右手も薬指が非常に重要で、高音のソロはほとんど薬指で処理するから、こちらもよく動くようにしなければならないとのこと。
前にも書きましたが、わたくし、左はともかく、右はあまり薬指を使わないんですね。しばらく、薬指に悩まされそうです・・・
それから№3のさわりまでやって初回のレッスンはお終い。1回のレッスンは30分なんです。次回は月末の夕方。それまでに№2から№4まで練習してくることになりました。
レッスン後、古民家や妻木晩田遺跡の話になりました。六弦倶楽部のこともちょこっとだけ話してみましたよ。加藤家住宅で練習会を開催するんで、先生に来てていただいて模範演奏していただければ良いんですが、と漏らしたところ、先生は「行きますよ」とおっしゃる。しかし、これはわたしの一存では決められない。六弦倶楽部は「アコギの会」であって「クラシックギターの会」ではないし、先生に演奏していただくことになれば、予算も組まなきゃならない。だいいち、先生の前で演奏するのはみんな恥ずかしいだろうしね・・・
わたし個人としては、六弦倶楽部とは関係なくとも、いつか先生を加藤家住宅にお招きして演奏会を開きたいとは思っています。
月夜の月琴 moon guitar コンサート
さて、山下楽器から広報活動を依頼されました。9月27日に「ハープ&フルート」のコンサートが開かれます。とくに注目されるのは、ハープ奏者の大村典子さんが演奏される「月琴」でしょうね。もう眠らなきゃいけないので、詳細は上下の2枚のチラシをご参照ください。
- 2007/09/15(土) 01:45:56|
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