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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

夏休みの4年ゼミ(Ⅲ)@鳥取城跡&教授邸

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 今日のゼミは鳥取城跡の試掘調査と石垣修復の現場見学から始まった。だから試掘調査と石垣について何かきちんと書かなければならない。メモは沢山取った。写真もいっぱい撮った。それなりに理解もできたはずだ。でも、今日ばかりは白旗を振らざるを得ない。暑い中、丁寧に説明していただいたSさんと、SKさんには大変申し訳ないが、下手に文章化するよりは、明日(22日)13時30分よりおこなわれる試掘調査現地説明会に足を運んでいただくほうが良い。

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 試掘調査現場を見学した後、天球丸石垣解体修理の現場を見させていただいた。築後50年のプレハブで、冷えたお茶をいただき、さっそく現場へ。実は以前にもここに来ている。昨年の加藤家住宅イロリ復元でお世話になった時以来。石垣はかなり勢いのあるものになっていた。大きさもさることながら、石の積み方がとても自然な気がした。公開はしていないだろうが、これも現地に足を運んで見ていただけたらと思う。なんだか言葉にするのがもったいないのだ。

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↑1000以上ある石をスケッチし番付→解体そして修復・・・
 
 石垣を後にし、一路教授邸(魯班営造学社)へ。引越し準備の真っ只中、2階の8畳でゼミが始まった。田園町の下宿はなんども宴会等に使ってきたけれども、ゼミで使うのは初めてのことらしい。もうすぐこの宿舎ともお別れ。教授も、そのことを考えてゼミの会場にしたのかもしれない(ただ、わたしたちに梱包の手伝いをさせたかっただけなのかも?)。
 今回の大きな課題は「タイトル」の決定と中間発表に向けての施政方針演説。女子たちはかなり具体的に卒論を進めている。完成が垣間見え、その分課題も容易に見えてきていた。しかし、男子連中はあきまへん。辛抱が足りてませんね。なんとか机につく時間を増やさないと。タイトルに関しては予想通り皆ボツだった。思いつかなかったり、言葉のみ先行して中身がなかったり、理由は様々。ただ、あーだこーだ意見を出し合ううちに、それなりに形が見えてきた。現状で自分ができうる最良のものを叩き台に、内容を発展させ、さらに課題を見つけて1週間が始まる。ただひたすら4ヶ月。教授には申し訳ないが、今しばらく叱っていただきましょう。

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↑視察当初は「礎石」かとも思われたが、周辺に「掘形」の痕跡が検出されていないので、投棄された石とみるべきだろう、と教授は最後にコメントされた・・・




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 石工の上月さんは市の選定技術者。巨大な石垣を前にしても背筋をピシッと伸ばしている。その姿は教授が「先生」と呼び間違えてしまうほど凛々しい。石垣を前に圧倒されている私の横で上月さんはこうおっしゃった。
 「城は生い立ちがみんな違いますけぇ、マニュアルみたいなんが作れんのですわ。でも、それがおもしろいんよ」
 若さゆえの焦りからかなんなのか、ちょっと悔しい22歳の夏休み。(チャック)

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↑とてもやさしい上月さん

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↑田園町宿舎でのゼミは初めてのこと。ピングレ、わかるかな? ↓ゼミ後、引っ越しの梱包作業をして、打ち上げは「ほたる」。「ほたる」は10周年記念半額セール中でした。途中、ノビタから電話あり。「ほたる」にいるよ、と言っても「忙しいですから」の一言で逃げていたが、「おまえの卒論が現場で話題になったんだよ」と言うと、飛んであらわれた。現説に行くそうです。
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  1. 2007/09/22(土) 00:51:03|
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