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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

 目覚めると、いきなり家内が言う。
  「おばあちゃんから電話あったよ」
 家内の母ではなく、わたしの母からの電話である。前日、加東市の家を訪ねたばかりなのに、なんの用だろう。
  「あなたの同級生が新聞の『声』の欄に出てるんだって・・・」
 「声」・・・「声」とはなんぞや。「ひと」の欄ではないのか。と思って2面を開いたら、イドゥリース・アルセヤリというイラク人の医師が紹介されている。それから、ざっと紙面を眺めてみたのだが、同級生らしき人物はみあたらない。母親に電話した。
 やはり「声」なんだ。そうか、読者の「声」だ。みつかった。たしかに高校の同級生が投書しているではないか。こんな大新聞に投書して、ちゃんと採用されるんだから流石というほかない。かれは同学年で一、二を争う秀才であった。ただの秀才ではない。寡黙で穏やかな秀才。いまは故郷で開業医をしている。
 かれは「テロに対する認識」をテーマに投稿していた。アルカイダは「国際テロ組織」と言われているが、世界中の国・国民を無分別に標的としているわけではない。米国および親米国家に対してのみテロ行為を繰り返しているのであって、だからアルカイダは「国際テロ組織」ではなく、「反米テロ組織」なのだという認識を前提にわれわれは議論しなければならない。次の臨時国会では「テロ特措法」の審議が最大の焦点になる。同級生は主張する。

  「9・11テロ」直後から始まった米国主導の対テロ作戦に、海上自衛隊を
  派遣するこの法律を考えるとき、「国際テロ組織」ではなく、「反米テロ組織」
  をどうするかの問題として考えるべきです。

 この記事を読まれた方は多いことだろう。正論というほかない意見である。あっぱれ、同級生!だ。かれのような寡黙で穏やかな人物が、こうして全国紙に投稿するということは、それだけ今の日本に苛立ちを覚えているということだろう。投稿記事を採用した新聞社も同じ気持ちであったにちがいない。なにより、新しい自民党総裁(つまり日本の総理大臣)が決まる日の「声」としてふさわしい主張ではないか。


 ただし、きわめて遺憾なことだけれども、正論がなかなか通らないことをすでにわたしたちはよく知っている。正論が通らないのが世間であり、政治の世界である。政治家や政治家もどきの年寄りたちは、なんやかやとご託を並べ、論理をねじ曲げて自説を押し通す。
 職場の内でも外でも、正論は通らない。吼えれば吼えるだけ馬鹿をみる。だから、わたしのような喧しい人間も、黙るか、ぐれるしかない。今の日本はそういう社会なんだ。


  1. 2007/09/24(月) 01:22:35|
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