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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

セーハ三昧 -レッスン(Ⅲ)

 今月のレッスン1回めは先週金曜日の予定だったのですが、1週間以上に及ぶ引っ越し騒動のため練習ができず、また、助っ人にきていた患者と娘を車にのせて奈良に帰らなければならなかったため、まことに恐縮ながら、スケジュールをキャンセルさせていただきました。逆に今週末は、卒業研究中間発表会と遺跡関係の打ち合わせのため鳥取に残ることになり、厚かましいのは承知の上ですが、大山町の門脇先生のお宅を訪問してレッスンを受けました。先生は、この前の妻木晩田「夕日の丘コンサート」でチャックとけんボーが挨拶したことをよく覚えておられ、

  「学生さんと一緒に来られるかと思ってました」

とおっしゃいました。ほんとうに連れて来れればよかったのですが、なにぶん昨日の卒研中間発表会直後で学生諸君はグロッキーしており、わたし一人がお邪魔した次第です。

 カルカッシのエチュードはだんだん難しくなっていくのではなく、難しかったり、それほどでもなかったり、どういう順番で並んでいるのかよくわからないのですが、しかし、そうは言っても、やっかいな曲が増えてきました。今回は多彩なセーハに悩みました。相変わらず、左手の3(薬指)と4(小指)が弱く、ハイポジションでの運指に苦しんでいますが、今日もまた別の基礎練習法を教えていただきました。基礎練習をすると、ほんとうに為になると思うのですが、日ごろは弾きたい曲を弾いてばかりで基礎訓練を怠りがちです。もう一回ちゃんとやりなおさないといけません。
 収穫だと思うのは、TABがないおかげで、7~10フレットあたりの音がよくイメージされ始めてきたことです。みなさんはどうですか。たとえば4弦の10フレット、5弦の9フレットがどの音に対応するのかすぐに答えられますか?


 さてさて、今日のもうひとつのテーマは「民家」でした。先生のお宅は重要文化財門脇家住宅のすぐお近くにありまして、明治30年代の建築です。玄関をくぐると、すぐに野太い梁組が目に入ります。式台はケヤキ。クリの大黒柱は黒く艶光りしています。ただちに目についたのは小壁の高さ。倉吉の町家にも似て、かなり丈(せい)があります。これは明治建築の特徴なのでしょうか。
 先生はいまの建築で構造的にもつのかどうか、ずいぶん心配されていましたが、わたしは「強い構造」だという印象を受けました。地震等により若干不同沈下も発生しているようですが、柱はほとんど傾斜していません。建具の動きもスムーズですから、このままでも大丈夫でしょう。いちばん怖いのはシロアリですが、これは床をめくってみないことには分かりません。

 重要文化財・門脇家住宅を中心とする大山町所子集落は、以前から町並み景観の優れた「ミニ伝建地区」として評価が高く、その保全について検討がなされ始めたようです。わたしは、そのような動きとは別に登録文化財への申請をお薦めしておきました。鳥取県西部の近代和風建築として、登録文化財の価値を十分もつ建造物だと思います。
 ホテル松本さん、よろしくお願いします。頭に入れておいてくださいよ!

 さてさて、今日は奥様に美味しいコーヒーやお蕎麦を作っていただき、感激いたしました。わたしはどたばたしていてなんにも持っていかなかったんですね。こんどはケーキスタジオ「リビドー」のスウィート・ポテトでももって参上いたします。お言葉に甘えて、学生を連れゆき、実測させちゃおうかな。

  1. 2007/10/21(日) 23:06:37|
  2. 音楽|
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