
24日、日建学院の広報紙『RISING VIEW』の取材をうけた。『RISING VIEW』は最近刊行されたばかりの新しい広報誌で、発行部数はなんと20万部。現在Vol.3まで発刊されており、そのVol.3から「本気で学べる大学訪問」という連載が始まった。連載の第1弾として取り上げられたのは、仙台市の東北工業大学建築学科(谷津研究室)。そして、光栄なことに、第2弾として鳥取環境大学環境デザイン学科が選ばれ、日建学院からの希望で本研究室が取材対象となった。

取材クルーは4名構成。チーフの男性、インタビュアーの女性、カメラマンの男性とその助手である。驚いたことに、かれらは前夜7時に大型車で東京を発ち、ほとんどノンストップで鳥取にやってきたのだという。なにぶんカメラマンの使う器材の容量が大きく、飛行機では動きにくいのだそうだ。たしかに、いつも取材を受けている地元のテレビ局よりもずっと大掛かりな装置を使って写真を撮影していた。
まずは大学全体を歩いて取材場所を決めていただいた。最初の舞台は演習室。けんボーが作ったハロン湾の筏住居を作業机の真ん中に置き、ベトナムで調査したメンバーを中心に議論しているシーンの撮影。ともかく、「笑って、笑って、楽しそうに!」と指示されるので、こちらとしては、得意中の得意であるところの「だっはっはっは」を連発するしかないのだが、「だっはっはっは」の芸を披露すると学生たちもよく笑うので効果があった。
インタビューアーのコメントは、
「先生、取材慣れされてますね」
たしかにそうだわね、慣れてます(ギターをもつとあんなに緊張するのにな・・・)。

演習室の次はキャンパス前庭へ。ここで、チャックから衝撃の発言。
「先生、鼻毛がでてますよ。」
娘がもっていた北尾トロの文庫本『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』そのものではありませんか。わたしは言えるだろうか、チャックのように。たとえば、
「おい、ハマダバダ、鼻毛がでてるよ。」
と。
次はメディアセンターのギャラリー。ここまでは大勢での記念撮影ばかりだったのだが、ギャラリーではハルさんがヤング賞受賞作の書「聞」と一緒にカメラにおさまった。


ここで3年生の大半は授業へ消えたが、残りのメンバーは加藤家へ。いや、こちらが驚くほど、クルーのメンバーは修復された加藤家に驚嘆の声を連発される。まずロフトの暗がりをフラッシュなしで撮影。下におりて、西陽の差し込む板間の全景。そして、イロリ端での談笑。さらに、縁にすわってチャックとわたしの「座談会」。
ここですでに4時をまわってしまい、院生には一足先に梨花ホールで開催されている産官学連携フェスティバルに向かってもらった。座談会終了後、わたしも同フェスの会場に移動したが、チャックとハルさんは大学に戻り、クルーの4名を裏山の茶室とツリーハウスにお連れしたという。かれらの感想は、
「自然に囲まれたなかでセルフビルド&ゼロエミッションを実践していて、まさに環境大学!って感じですね」
だったとのこと。
いや、楽しい取材でした。ありがとうございます。
こういうと何なんですが、地元の方がたより、都会の方のほうがわたしたちの仕事を評価してくださるんじゃないか、と思った一日でしたね。
- 2007/10/25(木) 00:00:20|
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