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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

花嫁

 昨日は久しぶりに京都のホーム・デンティストで歯の治療。かのプー横町は御池通りに面していて、室町の歯科から歩いて10分余りであることが分かり、よせばいいのに(時間もないのに)、足を運んでみました。
 ちょっと小粋なお店を想像していたんですが、なんと申しましょうか、鳥取の某「駅前の楽器屋」さんみたいなところでした。しかしまぁ、よくこれだけ集めたな、と思うぐらい「フィンガースタイル・アコースティックギター」関係のCD・DVD・楽譜がずらりと揃っています。時間がなかったので、カタログで確認しておいたピエール・ベンスーザンのスコアが欲しいと訊ねたんですが、なんと「ソウルド・アウト」。まぁいいや、練習する時間もないし、正直言って、アコギのインストにそんなに執着心があるわけでもないし、・・・あらら中川イサトのDVDがあるではないの・・・えっ、高田渡がゲスト出演してる・・・値段は2100円・・・安いじゃないの・・・てわけで、イサトさんのDVD1枚買って帰ってきました。

 さてさて、プー横町から送られてきた坂庭省悟の2枚のアルバムには、ほんとうにやられてしまって、いまスウィフトの6連奏チェンジャーに入ったまんま。『ホーボーズ・ララバイ』の「ホーボーズ・ララバイ」と「500マイル」も抜群なんだけど、それ以上によく聴いたのがトリビュート『やくそく』の最後の2曲。
 それは、13曲めの「山よ川よ海よ/花嫁」とラスト「松原第七中学校校歌」です。「山よ川よ海よ/花嫁」は、1989年の坂庭自身の弾き語りライブ録音「山よ川よ海よ」で始まり、3コーラスめあたりから、若い女性デュオがスタジオ録音した「花嫁」がユニゾンで重なりあっていくのですね。これは凄いアイデアだな。このアカペラのような重唱パートがじつはイントロになっていて、「山よ川よ海よ」が終わった瞬間、やわらかいエレキギターがジャ~ンと入って、さあ本気の「花嫁」がスタート!
 この「花嫁」が良いんだわ。クライマックスなんかの比ではないから。ちょっとブルージーンズを思わせるノリでね。まずアコギのリードギターで1番のメロディを弾いて、エレキはサイドギターに徹する感じ。そして、2番から女性ボーカルのソロ。3番は1番に戻って、別の女性ボーカルのソロ。サビの部分はもちろん大勢でコーラスです。いや、格好いいんだわ。足が自然と寺内タケシみたいなステップ踏み出すんだから。ハートにもびんびん来ますよ。
 続いて、坂庭省悟追悼コンサート(2004年9月)のライヴから「松原第七中学校校歌」。大阪の松原第七中学校校歌を坂庭さんは作曲しているんだけど、これいい歌ですよ。さすがブラバン出身でサックスもドラムもできる人だけあって、とても愉快なマーチに仕上がっています。CDでは、大西ゆかりさんの楽しいおしゃべりから始まって、続々大御所たちがステージにあらわれ、全員でこの校歌を合唱するんです。リードボーカルが大西さんと高田渡(逝去1年前)でね。イントロはドラムスから始まって、ホーンセンクションが加わり、いきなりドガーンと盛り上がりまして、さらにギター(中川イサトか)、フラマン(宮崎勝之か)、ハーモニカ(松田幸一か)がジャカジャカ鳴って、間奏では順番にソロをとるんですね。いや、ほんとうにいい曲なんだな、聴いて欲しいな、たくさんの人に。

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 坂庭省悟の2作め『別れのうた』(1999)も奈良に届いてました。前に述べたように、これは全曲坂庭さんのオリジナルでしてね、かれのベストアルバムと言ってよいものでしょう。当然のことながら、「花嫁」も「松原第七中学校校歌」も入ってます。これがほんとに泣けてくる。坂庭さんはね、このアルバムをほとんど一人で作っているんですね。多重録音ですよ。ギターもバンジョーもマンドリンもベースもドラムもボーカルも全部一人でやってる。仲間を呼びたかったのかもしれないけれど、ギャラが払えなかったんじゃないだろうか。況やブラス・セクションをや・・・。でも、おかげで全篇にわたって、かれのフラットマンドリンとバンジョーが聴けます。「松原第七中学校校歌」ではバンジョー、ギター、フラマンの順で全部ソロとってますから、聴きごたえありますよ。一方、「花嫁」はイントロからずっとフラマンで、スローバラードに編曲されていてね・・・じーんと来るんですよ。

   「命かけて燃えた恋が結ばれる」

なんてフレーズが恥ずかしくもなんともない、ただじーんとくるんだから。娘の顔とか、昨日大学に来たというモリさんの顔なんか浮かんできちゃって・・・


 で、わたしはすでにブラバン一派を中心とする学生たちに「花嫁」の楽譜コピーを配っています。六弦倶楽部第4回練習会で演れないものか、と思っているんですよ。せっかくブラバンが来てくれんだから、あの「シッシ~ラシラ、シッソソミソ~、ド~ドシドレ~」っていうイントロ吹いてもらったらどうかって、勝手に思いはじめているんです。
 アレンジは基本的にクライマックスの「花嫁」に従いまして、だれか8ビートでまずGコードを刻んでください。2小節まって、不肖わたくしが坂庭さんのリフをいれますんで、それが終わったらブラスセクションが上のイントロ。それから女子大生ボーカル群がですねぇ、せぃのぉで「はな~よめは~よぎしゃ~にのって・・・」とユニゾンで歌ってくれればよいのです。おじさんたちはギターかベースで参加してくださいな。
 
 なんて妄想がうまくいく保証はまったくないのですが、ともかく10日夜の前夜祭でリハーサルしてみましょう。もちろん全員に強制するわけではありません。


  1. 2007/11/03(土) 07:34:02|
  2. 音楽|
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