夕方4時すぎに大学に戻ると、妻木晩田事務所の久保所長、馬路くん、岡野くんが演習室で待っていた。今年度から2年がかりで遺跡整備全体の基本設計に入るということで、その説明のためである。さきの青谷建築部材検討会のさい、岡野が「基本設計」という言葉を使うので、わたしは復元建物の基本設計だと思っていたら、それは復元建物を含む遺跡整備全体の基本設計のことであった。これは、ますますシビアな事態である。
まぁ、はっきり言うと、岡野は頼りない。頼りないから、ついついいじめてしまうのだが、昨秋、現場事務所で岡野を叱った直後、車の接触事故をおこしてしまった。岡野は、それを聞いて、鬼の首をとったように喜んだらしい。で、今日も言うのだ。
「先生、あんまりいじめると、また事故ですよ、事故・・・」
ほんま、どついたろか、と思った。
というわけで、初期整備を終えて2年目、とうとう妻木晩田本整備がスタートする。わが研究室も、総力をあげて支援いたします。
ところで、今日はあまりに多くの出来事がありすぎて、疲れは極限に達していたから、ちょっと美味しいものが食べたくなった。マンナというレストランで、ニンニクたっぷりのイタリア料理を食べ、アルゼンチンのワインを飲んでいたところ、MOMから3度も営業のメールが鳴り、とうとう電話までかかってきた。で、馬鹿だから、ノビタと利蔵をつれて、また行ったのです。
話が妻木晩田に及んで、I子さんが言うには、
「わたし、あれムキ・パンダって、ずっと読んでたんですよ。ムキ・パンダ・・・いいでしょ、こっちのほうがカワイイ。」
一瞬、岡野の顔が頭をよぎった。
久保所長から、ショートケーキの差し入れをいただいていた。冷蔵庫に保管していたそのケーキを、1日遅れで食べることにしたのだが、気がつくと、1個しか残っていない。その最後の1個は宮本が食べた。わたしは1個しか食べていない。残る4個を平らげたのは、岡野であった。この岡野とは、もちろん妻木晩田事務所の岡野ではなく、倉吉に行くと必ず鯛焼きを5枚以上平らげる浅川研究室のホカノである。
- 2005/08/19(金) 23:50:23|
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