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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

やさしく歌って(Ⅱ)

若者たち

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 「六弦倶楽部」の第4回練習会に参加された会員のみなさんから、ブログのコメントや「拍手」のコメント、あるいはメールを通じて、練習会に参加した学生諸君に対するお誉めの言葉を頂戴しています。いや、ほんとうにみんな献身的によく動いてくれました。
 環境大学の学生がみなこうかと言えば、そんなことはありえないんですが、ありがたいことに、わたしのまわりにはこういう若者が何名か集まっています。ところがですね、今だから話せるんだけれども、前期のプロジェクト研究1&3「アトリエを作ろう」に集まった学生諸君(1・2年生)の約半数には、おおいに困惑させられました。残念ながら前期は失望の連続・・・・結果、わたしは後期に1・2年生による加藤家住宅プロジェクトを断念し、「歩け、あるけ、アルケオロージー」プロジェクトをスタートさせたんです。幸か不幸か、この方針転換に手応えを感じているんですがね。

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 ただ、加藤家の修復活動が終わったわけではありませんよ。1・2年生の方針転換とは無関係に、3・4年生はいまでも加藤家住宅でのプロジェクトを続けています。今年は内装と外構がメインで、現在、ロフトにあがる足場階段(解体可能)の発注、裏木戸の設計を進めており、寒くなってきましたが、またぼちぼち工事を進めなければなりません。
 また、今年度の大きなテーマは「活用」です。「六弦倶楽部」練習会、「知の財産」シンポジウム、そしてまもなく始まる「弥生土器づくり」などはすべて加藤家住宅活用の一環であります。
 それにしても、「六弦倶楽部」の練習会では、SCATSさんほか数名から「寒い、寒い」の連呼が聞こえてきました。わたし自身は金曜夜の練習時に寒さを体感していたので、土日は厚着して出かけたから、そう寒くは感じませんでした。しかし、たしかにあの民家は寒い。いちばんの原因は、土間・床間の境にはめ込まれていた建具を外していることです。ここに板障子を戻せば、土間と居室が区切られて温室効果はずっと高くなるはずです。ただし、元の建具が素直に納まってくれるのかどうか。なにぶん傾斜した柱を垂直に近い状態に戻しているので、敷居-鴨居間の内法(うちのり)寸法が変わってしまいました。古い傾いた建具が嵌らないかもしれないのです。まぁ、これは近々に試してみましょう。

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 週末の練習会に駆けつけてくれたゼミ生は6名。ただし、トマトさんはお祖父さんがお亡くなりになり、土曜の午後、急遽帰宅しました。ゼミ生以外では、ブラバンの女子4名、ストリート・ミュージシャンの足立くん、低音の魅力で観客をうならせたカメちん。以上6名はいずれも環境デザイン学科の所属。もう一人、前夜祭で場を盛り上げてくれたO君はチャックの友人で、環境政策学科の所属。みんな素晴らしい若者たちです。プレイする側の学生も夕食の準備を手伝ってくれたし、ほぼ完全に裏方に徹したエアポート、部長、ケンぼーもボーカルや打楽器でパフォーマンスに加わってくれました。

 一昨日、話題にとりあげた「おじさん」たちは、夜と昼で180度姿を変えてしまいましたが、若者たちはマイペース。普段通り歌をうたい、普段通りの演奏を聴かせてくれました。とくに場慣れしているのは、ストリート・ミュージシャンの足立くんで、「ルーム・キャット・ブルース」から始まったオリジナル3曲はなかなか聴き応えがありましたよ。かれが、これからどういう途を歩むのか陰ながら見守っていたいと思います。

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 ブラバンの4名も慣れたものです。ともかく彼女たちは楽譜に強い。楽譜さえあれば、ちゃんとした演奏ができる。1曲めは学祭で披露した時代劇テーマソング・メドレーから「大岡越前」と「暴れん坊将軍」の2曲を抜粋。テナー・サックス、アルト・サックス、チューバのアンサンブルにカホーンを加えて、おじさんたちの目と耳を引きつけました。2曲めはブラバン4名に部長(リード・ボーカル)、ハルさん(ウクレレ&ボーカル)、カメちん(ギター&ボーカル)、そしてわたし(エレガット)が加わり、総勢8名で「花嫁」。あらかじめブラバンには楽譜をわたし、イントロ&間奏のフレーズも指示しておきました。前夜祭で音あわせをしたんですが、わずか3回でどんぴしゃ。完璧です。心配していたハルさんも、ちゃんとウクレレでコード・ストロークができるようになっていました。カメチンは初見でコード・ストロークをマスター。心配だったのはボーカルですが、部長ががんばって大きな声をだしてくれました。大成功だったんじゃないかな。ちなみに、わたしがエレガットを使った理由は単純でして、ブラスの音に負けてはいけないと思ったからです。

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 ブラバンの演奏で第1部の5組が終了し、第2部はハル&チャックでスタート。曲目は「自転車に乗って」。金曜夜の練習で、二人の演奏を聴いたとき、コード・ストロークとボーカルが弱くて「このままでは駄目だ」と思い、わたしが単純なベースをつけてみたところ歌が生き返ったんです。前夜祭では、このベースをチューバに替えました。「自転車に乗って」にチューバがあうことは9月のブラバン部室の音あわせで分かっていたが、まさかこれほど相性が良いとはね。われながら驚きました。これにバンジョーが加わって、デキシー風になれば言うことはないのですが。本番では、さらにイントロをテナーが吹いてくれたし、カホーンはずっと大活躍で、控えめながら安定したリズムを刻み続けました。チャックのボーカルも次第に声が大きくなってゆき、なかなか良い仕上がりだったと思います。

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 2曲めは「銭がなけりゃ」。この曲でチューバは退場、わたしがベースを弾きました。「銭がなけりゃ」は3コードの曲だけど、結構難しいですね。講談調の語り口に小節(こぶし)がきいてなきゃなりませんからね、リード・ボーカルを務めたエアポートも苦労していたし、それにあわせるベースもなかなかしんどかったですね。かくして、浅川ゼミの4年生2名はこの春にみたDVD『タカダワタル的』の影響をうけて、ウクレレもギターも弾けないのに、ここまで辿り着いたのであります。いや、大したもんだ。

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 学生陣のトリを務めたのはカメ&オチ。オチさんはすでにブラバンの一員としてカホーンを叩き、ハル&チャックでもバックを務めてたんですが、カメとのコンビではサザンの名曲「シャナナ」でボーカルを聴かせてくれました。カメちんのボーカルは低音で温かみがあり、オチさんのやさしい歌声と絶妙にとけあって、とても良い雰囲気でしたね。「いい歌だなぁ」って思いましたよ。2曲めは、はっぴぃえんどの「風をあつめて」。この曲、難しいのね。サビのところは歌いやすいんだけど、サビまでは無機質なメロディでして、メイジャー7thやマイナー7thで展開するコード進行ではなく、ルート音がコードの構成音とずれて変化していくパターンで、ややこしいテンションをもっているんです。よく演る気になったなぁ・・・でも、「おじさん」たちは懐かしい曲が聴けてとても嬉しかったはずですよ。

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 さてさて、今回、とても驚いたのはカホーンです。なんとなんと、オチさんの自作カホーンです。もとは中南米の打楽器だそうですが、いまはフラメンコによく使われるようですね。また、ドラムを使えないストリート・ミュージシャンも多用しているそうですが、これはほんとに良質の打楽器ですねぇ。音はスネアで柔らかく、控えめなところがなんとも憎い。それに演奏する奏者の座りかたがなんとも可愛らしいよね。カホーン以外にも、タンバリン、カスタネット、アゴゴなどの打楽器が今回とくに人気があり、同級生の歌にあわせてやさしく打楽器を叩く姿が目につきました。
 いや、音楽は楽しい。そして、若者たちはアガらない。構えなければいいんだよね。自然体で、自分たちの好きな音楽を演る。それに尽きると思いました。

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  1. 2007/11/15(木) 00:23:22|
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