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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

やさしく歌って(Ⅲ)

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 六弦倶楽部第4回練習会では、デジカメ以外にニコンF4でも撮影しており、昨日ようやくそのプリントとCDデータを手にしました。なぜこんなに時間がかかるのかというと、ポジ・フィルムが1本混じっていたためです。ポジの場合、鳥取県内に現像できる所はなく、松江までフィルムを送るんですね。往復で4~5日はかかります。
 今日の写真データはすべてF4で撮影したものであり、サムネイルで掲載した画像は解像度をあげていますので、参加者のみなさま、どうぞダウンロードしてください。

 今日は、わたしの演奏曲目について紹介します。わたしはクジで10番があたりました。大トリであります。じつは前回もトリだったんですね。クジでは大トリだったんですが、遅れてきた方がいてブービーでした。演奏もブービーでしたね、緊張してすべってしまいました。
 今回演奏したのは、以下の3曲です。

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1.オハイオ Ohio [ヴォーカル付]
 ニール・ヤングはダブルDドロップ・チューニングの使い手としてよく知られている。たぶんペンタングルのバート・ヤンシュあたりから影響を受けたものであろう。
 ニールのダブルDドロップと言えば、「ドント・レット・イット・ブリング・ユー・ダウン」と「オハイオ」がまず思い浮かぶ。今回挑んだ「オハイオ」は「サザンマン」や「アラバマ」と並ぶ政治色の強いプロテストソング。キーはDm。1弦と6弦をDに下げてのDmは共鳴音がすばらしく、一転Cコードをレギュラー・チューニングの押さえ方で奏でると、強烈なCadd9の不協和音に早変わりする。このアンバランスな反復がなんともたまらない。
 「オハイオ」はアコースティック・ギター1本のコードストロークによるニールのソロも素晴らしいが、CSN&Yのライブ『4ウェイ・ストリート』でのエレキバンド・バージョンも捨てがたい魅力をもっている。今回のわたしの演奏は、基本的にニールのソロをベースとしながら、CSN&Yでスティヴン・スティルスが弾くリードパートをイントロと間奏に取りこんだ(ガロの「学生街の喫茶店」のイントロはこのリードをぱくったフレーズです)。当然、リードだけ弾いているわけにはいかないから、6弦開放(D)と4弦開放(D)のオルタネイティブ・ベースを右手親指で刻み、リードを際だたせた。もちろんピックは使わない。要するに、3フィンガーでの「オハイオ」なのだが、ミュートを効かしたピックによるニールのコード・ストロークの雰囲気をなんとか残そうと、人差指・中指・薬指の爪全体で1~3弦を叩くようにした。ギターはHeadway。小さいがよく響く。
 今回はともかくボーカルを最初にもってきて大声を出せば、少しは緊張がほぐれるだろうと思っていたのだが、よく考えてみれば、スティルスのリードは決して楽ではないからだんだん心配になってきて・・・・果たして一部よれよれ状態に・・・でも、ストップはなし。

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2.メドレー:やさしく歌って~ミッシェル [インストルメンタル]
            Medley:Killing Me Softly with His Song ~ Michelle
 この夏にベトナムから買って帰ってきたCD『ギターラ』は、1970~80年代の大ヒット曲をあつめたギター・インスト・イージー・リスニングの掘り出し物。結構ながいあいだスウィフトの6連奏チェンジャーに納まっていた。9月の中国縦貫道でよく聴いたのだが、なかでもロバータ・フラックのグラミー賞受賞曲「やさしく歌って」が抜群に心地よく、これをなんとかギター1本で弾きたいと強く思うようになった。しかし、楽譜がなかなか手に入らない。やっと見つけた楽譜はピアノ・ソロのアレンジ譜でA♭キーだった。それからネットを彷徨していて、岡崎倫典さんの古い楽譜集に出くわした。そのなかに「やさしく歌って」が入っていて、ヤッたと思い、アマゾンで検索をかけたところ、在庫1点が確認されたのだが、すでに絶版になっていて中古本の値段は1万円以上に跳ね上がっている。でもね、買ったんですよ。どうしても弾きたかったから。それで楽譜が届いたんですが、ちょっと簡単すぎて拍子抜けしちゃった。これじゃ人前でやれない・・・てことで、ジャズっぽいアレンジのピアノ譜をGキーに移調して参照しながら、自分でアレンジしていった。そうそう、フュージーズというヒップホップ系のバンドがこのバラードをカバーしていて、じつにしっとり聴かせてくれるんです。あれも参考にしました。ギターはここからホセ・アントニオに。室内ではよく響く。

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  「やさしく歌って」はさすがグラミー賞の曲だけあって、素晴らしいコード進行をしているんですが、少し短いので、間奏のつもりでビートルズの「ミッシェル」を中間に挿入。アレンジは関口祐二さんです。この「ミッシェル」はAキーでして、学祭の「ビートルズ・イン・G」に続き、「フール・オン・ザ・ヒル」「サムシング」と組み合わせた「ビートルズ・イン・A」を構想してたんですが、「やさしく歌って」との相性が思いのほかよく、こちらで使ってしまいました。もちろん「ミッシェル」のメロディとコード進行も抜群でして、こういう曲には余計な細工は要らないですね。このメドレーでは、「ミッシェル」で少しつまづいたんだけど、とりあえずストップなし。
 さて、みなさん「やさしく歌って」の原題 Killing Me Softly・・・について、いろいろお考えになったことあるんじゃないですか。そのまま訳すと「やさしく殺して」ですからねぇ、えらく艶っぽい、というか、悩ましいと感じられた方も少なくないのでは?? しかし、英和辞書を調べてみると、killには「(人を)甘やかす」だとか、「(人を痛み・疲労・魅了・失望・笑いなどで)参らせる」という意味があるようです。だから、「やさしく歌って」は名訳なんですよ。Killing Me Softly with His Song の訳として、これ以上のものはないんじゃないかな。
 

3.マーリーの亡霊 Marley's Ghost [インストルメンタル]
 アンドリュー・ヨーク『イントゥ・ダーク』の2曲め。教則DVDでは最初の曲で、わたしはDVDをみてこの曲を演奏したくなった。タイトル通り、ボブ・マーリーの霊魂がギタリストに憑依してギターを演奏するとしたらこんな風になるという曲。もっと平たくいうと、レゲエをクラシック・ギター(というか現代ギター)で表現した作品です。
 いや、難しい。いまのわたしの実力では、あまりに厳しいレベルでして、暗譜などもってのほか。ご覧のとおり、楽譜のコピーを絵巻物のようにつないで、チャックに少しずつ引っ張ってもらいました。客席に対してはあらかじめ、
   「たぶん20回ぐらい間違えると思います!」
と宣言してから演奏に臨んだ。ストップしたのは数回だったはずですが、それ以外にも間違いは多々あり、予想通り20回近くミスったと思います。以前、Emコードのバリエーションについて語ったのはこの曲でして、まぁ出てくる出てくる。10パターンぐらい押さえ方があります、Emだけで。リズムはオフ・ビートのピチカートが基本でして、早引きあり、不協和音の連続あり、セーハの連続もあり、多種多様なハーモニクスありで、「日日是修行」以外に克服する途はありませんね。
 達成感はまだ40%ぐらい。あと何回弾いたら、暗譜できるのだろうか・・・

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 さてさて、会から1週間がすぎて、少し冷静に自分のパフォーマンスを振り返っています。遠くからいらっしゃったみなさんには失礼かもしれませんが、

   「今年はじめてのホームグラウンドだったな・・・」
 
というのが偽らざる心境です。過去の演奏を振り返ると、最高に強烈なアウェーを実感したのは、本学の学祭でした。事務局が大変だったのは理解できないわけではありませんが、よくもまぁあれだけの扱いができるものだと今でもちょっと信じられないぐらいです。それに比べれば、米子や大山での六弦倶楽部の練習会では、いつも会員のみなさんが暖かく迎えてくださって、優しい心遣いをひしひしと感じてきました。ただ、それでもアウェーはアウェーでして、なかなか緊張がとけなかったのも事実です。

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 今回はあらかじめ会場で練習し、使うべきギターを決めていました。練習会当日も、自分が本番にでる前に4回もステージに上がり、伴奏に参加していたので指もそこそこ動くようになっていました。寒さ対策も十分できていました。だから、アガらなかったわけではありませんが、それほどアガッたわけでもありません。「マーリィの亡霊」の途中からは客席のことなど眼中になく、必死で譜面を追っていました。譜面を動かすチャックとの息もあっていました。繰り返しますが、アガッていなかったわけでもありませんし、ミスしなかったわけでもありませんが、リラックスしていた部分もたしかにあったのです。
 その一方で、遠来のお客さまには神経が行き届かず、緊張をほぐすことができなかったと反省しています。どうかご容赦ください。(完)

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★現在、加藤家住宅のパンフ作成中につき、県庁から美貌のインタビュアーをお借りして、六弦倶楽部のみなさんに加藤家住宅の感想を訊いていただきました。会員のみなさん、ご協力ありがとうございました。
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チョトロク代表の演奏アップ
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以下、記念撮影です。
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  1. 2007/11/18(日) 00:06:16|
  2. 音楽|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:3
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コメント

 今回は,カメラが一眼レフとあってよく写っていますね。
浅川さんの力の入れようが良く分かります。今回の六弦倶楽部の写真は,私が知らないうちに途中から画像サイズをVGAにしてしまっており,最悪の画質になってしまいました。せっかくの写真が台無しでした。次回からは一眼レフでいこうか,と思います。
  1. 2007/11/19(月) 03:31:06 |
  2. URL |
  3. ちょとろく #-
  4. [ 編集]

ちょとろく様

こんどお目にかかるときには、データを持参してお渡しします。松江に行ければよいのですが。
  1. 2007/11/19(月) 23:02:09 |
  2. URL |
  3. asax #90N4AH2A
  4. [ 編集]

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  1. 2016/03/22(火) 23:14:16 |
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