
九州にいる祖父からの電話で、今日の鳥取は今年一番の冷え込みだったそうで。そんな全国的に鳥取県の寒さが報道されているこの頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
今日は青谷上寺地遺跡特別講演会に、スピーカーである先生のお供で行ってきました。ただ勉強しにひっついて来ただけなのに、講演担当の方達からお昼をいただいたり、コーヒーをだしていただいたりと、恐縮しっぱなしでした。お気遣いありがとうございました。とてもおいしかったです。青谷町総合支所2階の講演会場には、雨が降ったりやんだりの悪天候にもかかわらず50名余りの方が席についておられました。また、新聞社の記者さんも2名来ていました。

講演のタイトルは、すでに
お知らせしたとおり、
・弥生時代「最長の垂木」をめぐって
-山陰地方の大型掘立柱建物-
でして、以下の3つの内容にわけて先生はスピーチされました。
1.山陰地方の大型掘立柱建物跡
2.弥生時代「最長の垂木」の発見と大型建物の復元
3.「最長の垂木」による弥生建築復元の意義
7日の
記者発表と異なるのは、「1.山陰地方の大型掘立柱建物跡」の部分でして、鳥取・島根の代表的な弥生時代掘立柱建物跡を類型別に整理し、その復元成果等を述べられた上で、今回の復元研究について語るという筋書きです。講演内容を詳しく書いてしまうと、
月末に開催されるシンポジウムのネタばらしになりかねないのでここでは省略しますが、わたしが印象に残ったのは、垂木1本で建物のおおよその梁間が推定できてしまうということです。梁間がわかるということはだいたいの建物規模が推定でき、ここからは私の勝手な推測ですが、今後発掘調査や部材の整理・分析を進めていく上での重要な指針になるのではないかと思いました。

↑熱心な記者さんの質問に答える先生

↑妻壁板の拓本
出ているもの(結果)を精査研究し、次の結果を予測する。そうすると新たな結果(成果)にたどり着くためには何をすべきかぼんやりとでも見えてくる。発掘調査・研究と卒論がまったく同じとはいえない。しかし今日の講演を聞いて、終わることのない研究の輪廻にちょっと身震いがした。(チャック)
- 2007/11/19(月) 00:36:10|
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