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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

チャックの再会(Ⅱ)

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 今日は先生の2回目の妻木晩田遺跡、復元建物実施設計指導の日。衝撃?の前回から約1ヶ月。私も先生にお伴して妻木晩田遺跡事務所へ。前回は掘立柱建物模型3棟、竪穴住居模型1棟のお出迎えだったが、今回は杉皮葺きの原寸検討模型と、ずらり竪穴8棟が出迎えてくれた。また、今回は今年の夏のインターンシップでお世話になったKさんとKZさんと再会することができた。だが、なんだか緊張してあたふたしてしまい、ゆっくりお話をすることができなかった。ひとりで勝手にわたわたしてる間に指導が始まっていた。


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 まずは杉皮葺き。ここでは以下の点が指摘された。

1)小舞のピッチと杉皮の葺厚
 青谷上寺地遺跡より出土した屋根構造材を見たことがある人はおわかりいただけると思うが、小舞が非常に密に配されている。よって、今回の杉皮葺きの検討模型もそのようになっており、小舞の1本1本ではなく、何本か飛ばして杉皮を葺くようにしている。しかし、それでは葺厚は薄くなり、雨漏りに非常に弱く、また強風でめくれる可能性がある。
 ここでいきてくるのが、先日記者発表した復元建物の杉皮バージョン(屋根勾配44°)である。小舞の寸法などはもちろん青谷の屋根構造材を参考にしており、屋根に関して言えば、垂木のピッチは300㎜。小舞のピッチは150㎜。小舞1本1本に杉皮を結びつけ、何重にも重ねて建物を雨漏りから守る。
 先生は、短い小舞のピッチを活かすのであれば、後者のほうがやはり適しているとおっしゃった。

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↑杉皮バージョン(屋根勾配44°)

2)千木の組み方と長さ
 今回、杉皮が風で飛ばないように、千木を軒まで伸ばして杉皮を押さえている。まず材を横に渡し、その上に縦に材をのせて固定している。この押さえ方は、中国の貴州省雷山県西江鎮に住むミャオ族の住居に類例を見て取れる。しかし鳥取、特に山に位置する妻木晩田遺跡はかなりの積雪が予想されるため、はじめに横に材を通すと、そこに雪がたまってしまい屋根を傷めてしまう可能性がある。
 ここでまたいきてくるのが、かの杉皮バージョンである。こちらではまず縦に千木をのせ、その上に横に材をとおしている。こうすることでまず雪が屋根にとどまらない。また、横材と小舞で杉皮をグッと挟み込むことができる。
 どちらの場合も千木は丸材を想定しているが、小舞を加工する技術があるため、角材かもしれないと先生はおしゃっていた。
 
 次は竪穴住居の指導。こちらは割愛させていただくが、ここではけんボーがおこなっている復元研究がいきていた。ケツンニの威力は計り知れない・・・。

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 現在、私やけんボーが先生から指導していただいている研究は、じつは、というかやっぱりすごかった。研究室にこもっていては決して見ることのできない世界を、今日見せていただいた気がした。運転手でも荷物持ちでもなんでもいいので、今しばらく連れ回してやってください。(チャック)



  1. 2007/11/29(木) 04:14:20|
  2. 史跡|
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