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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

アコースティックでないアコギの世界(Ⅰ)

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 先日おこなわれた「山陰ギターオフ」の練習会についてお知らせします。六弦倶楽部の第4回練習会で倉吉のmifuさんからお誘いをうけました。練習会の翌日、受信したmifuさんのメールを抜粋させていただきます。
 
  「主催は山陰ギターオフという会で、主として島根県の生ギターマニア
   (インスト系が多い)の集まりです。会場を設営してくれるのは、
   キャッツアイ・ギターの伝道師のLavanteさんで、今回はPAを用いた
   設定になるはずです。」

 mifuさんはわたしと同じく、第2回練習会から六弦倶楽部に参加したのですが、「山陰ギターオフ」のほうでは古株です。一方、Lavanteさんはチョトロクさん(六弦倶楽部代表)に比肩しうるアコギ収集家らしく、ご自宅には「ギターの山」ができているとのこと。寡黙な方で、黙々とPAを調整されていました。
 「山陰ギターオフ」のメンバーでは、ほかに2名の若手が参加されていました。二人とも出雲の方で岸辺眞明の大ファン。年長の方は4年前に岸辺さんを出雲に呼んでコンサートを開いた経験があり、そのときの映像記録からコピーしたという「オブラディ・オブラダ」(オープンGチューニング)を披露してくれました。もう一人の若い方も岸辺眞明のコンサートで衝撃を受け、アコギにはまったとのことです。
 残りの参加者は5組6名。みんな六弦倶楽部のメンバーです。演奏曲でいちばん多かったのは岸辺さん。1枚もCDをもっていないのは、どうやらわたしだけだったみたいですね。

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 さて、今回のわたしの演奏曲は以下のとおりです。

   1.生活の柄(ボーカル付)
   2.マーリーの亡霊(インストルメンタル)
   3.無伴奏チェロ組曲1-1(インストルメンタル)

 第4回練習会から1曲めにボーカルをもってきて、自分では成功したつもりなので、今回も初っぱなは歌っていこうと決めたのですが、候補はいくつもあって悩みました。一方、バンジョーを買っていて、これを使うかどうかについても悩んでいました。なにぶん練習不足ですし、できれば誰かのバックで軽く弾ければぐらいにしか考えていなかったのですが、まぁ指ならしと楽器のお披露目にいいか、ぐらいの感じでして・・・曲目はヒロミさんに最初からばれてたんですよ。
  
   =「生活の柄」とあいますね(笑)=

 そうですよ、「生活の柄」です。今年の音楽活動の出発点は「生活の柄」でしたからね。「古民家の匠」の会の歌とコーラスが忘れられません。だから、2007年の最後もこの歌を歌おうと決めたんです。最初は結構やっかいなことも考えてました。「ホーボーズ・ララバイ」で入って、「さすらい人の子守歌」を真ん中に挟み、最後に「生活の柄」で締めようとしてたんですが、だんだん邪魔臭くなってきましてね、イントロに「ホーボーズ・ララバイ」のフレーズを使うだけにして、あとは「生活の柄」を弾き語りしてあっさり終わり。
 すると、チョトロクさんが言うのです。

  「バンジョーはこれで終わり??」
  「そうです・・・」
  「・・・(全員拍子抜け)」


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 2曲めは第4回練習会のラストにもってきたヨークの「マーリーズ・ゴースト」。あれから1ヶ月がたち、そこそこ練習して、80%は暗譜できています。だから前回よりちゃんと弾けるだろうと自分では期待していたんですが、そうは問屋が卸しませんでした。
 中途半端な暗譜はいけませんね。アバウトに記憶しているから、楽譜に戻ろうとしても、いまどこにいるのか分からない。1ヶ月前にはチャックがうまく譜面を引っ張ってくれたから良かったけど、今回は自分で演奏を中断してページめくったりして、結局、非常に悔いの残る演奏になってしまいました。あとでScatsさんからコメントを頂戴したのですが、ミキシングがスチール弦ギターにあっていて、ガットギターの低音が大きくなりすぎていたとのこと。まぁ仕方ないですよね。Lavanteさんは最高の音環境を創ってくださっていたのに、わたしの演奏が駄目だったというだけのことだと思います。というよりも、あれぐらいの広さの部屋ならば、マイクなしの演奏のほうが良かったかもしれませんね。セルシェルはコンサートホールでもマイクなし。わたしだって前回、加藤家で完全なアンプラグドだったんだから、今回もそうすべきだったと反省しています。

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 3曲めはバッハのプレリュード。これをクラッシック・ギターで弾くと嫌らしいから(なんたって「アコギの会」ですから)、敢えてフォークギターで弾きました。本当はエレキギター(フルアコ)を使おうと思っていて、mifuさんに問い合わせていたんです。何故かっていうと、エフェクターを通してハープシコードのような音色で無伴奏チェロを弾きたかったから。でも、やっぱりアウェイですしね、大人しくしとこうと決め、Headwayをアンプラグドで使うことにしました。
 ところがですね、あとで出てきたScatsさんが別のバッハの曲でエフェクターを使ったのね。ギターがエレアコなんすがね、「あら、やられちゃった」って感じでしたね・・・ただ、Scatsさんの場合、バッハのある曲の一部だけでしたが。
 会の最後のほうになってから、いてもたってもいられなくなり、どなたかのエレアコを拝借して、無伴奏チェロをエフェクターを通して弾かせていただきました。これがいい感じでね、教会で弾くハープシコードみたいなんですね。

 言いたいことはこれなんですよ。アコギの世界と言っても、みんなラインを通してエフェクターを使ってるわけです。せっかくLavanteさんが最高のPAを準備されているのだから、生ギターの音をマイクで拾ってスピーカーで再生すれば良いと思うのですが、大半のギタリストはエフェクターやアンプを使う。これがアコギ世界の常識なんだ、ということがようやく分かってきました。(続)

  1. 2007/12/19(水) 00:55:05|
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