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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

魔法の山(Ⅰ)

 La Montagne Magique というフランス語の本が届いた。著者はJiro TANIGUCHI。谷口ジローである。
 昨年11月、トマトさんが卒論関係の取材で市史編さん室を訪問することになった。N室長は谷口ジローが『父の暦』や『遙かな町へ』を描く際に取材の案内役を務めた方で、トマトさんは谷口が鳥取や倉吉のどのあたりを歩き、どのような資料を収集したのかを直接伺って確かめようとしたのである。
 トマトさんの訪問前にわたしは室長にメールをいれて挨拶をした。翌日、さっそく丁寧な返信を頂戴したのだが、そこには衝撃的な情報が含まれていた。

   ちなみに、先月、フランスでジローさんの「魔法の山」が翻訳出版
   されました。鳥取市を舞台にした作品(科学博物館時代の仁風閣が
   メインの舞台となっています)で、日本では雑誌に2回に分けて
   発表されたまま埋もれていた作品です。フランスでは美術書の
   扱いで、オールカラー版として出版されました。現地での購入を
   依頼したフランス留学中の鳥取大学の学生さんがすっかりジロー
   さんに興味を持ってしまい、卒論にマンガ文化の国際比較論を
   やりたいと言い出したのも嬉しい反響でした。

 谷口ジローは鳥取を舞台とした新しい漫画作品を発表しており、それがフランスで単行本化していたのである。さっそくネットで検索したところ、『週刊ヤングジャンプ』2005年12月1日・8日発売の新年(2006)1号・2号に連載されていることが分かった。とはいえ、ヤングジャンプ誌の古本入手は絶望的であり、また日本語版の単行本は出版されていない。わたしとトマトさんは室長にお願いして、掲載誌と仏訳本をお借りすることにした。
 仏訳本は貴重本であり、著作権の問題もあるからコピーなどできるわけはない。ただ、ヤングジャンプ誌掲載の日本語版についてはコピーをご許可いただいた。それをトマトさんはもちろんただちに読んだのだが、わたしはと言えば11月~12月の忙しさが尋常ではなく、コピーをトマトさんのもとに預けたままになっていたのである。

20080109231611.jpg

 年があけて紀伊国屋書店のサイトから仏訳本を発送したメールが届いた。ネットで注文したのが11月27日だから、約40日で手許に届いたことになる(いま注文すると半年近くかかるらしい)。仏訳本が届いたのは結構だが、フランス語が読めるはずもない。しかし、仏訳本のおかげで、トマトさんに預けているコピーのことを思い出した。
 昨夜、わたしは急ぎそれを仮製本し、帰宅したソファベッドで「魔法の山」を読み始めたのだった。(続)


  1. 2008/01/10(木) 00:39:05|
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