
先週の土器でのお粥作りに引き続き、今日はおかずも作りました。雨か雪が降るかもしれないということでテントを立てていたのですが、その甲斐なく雪が積もるという悪天候のため大学構内での料理作りを諦め、加藤家の囲炉裏での作業となりました。
今日作った料理は、お粥・はまぐり汁・鴨肉焼き・煮サトイモです。加藤家ではチャック先輩が炭に火を起こしていて下さったので、まずは料理の準備から始めました。悪戦苦闘の結果、いくつかの問題点や改善点が出てきました。

【お粥】
米1カップと水5カップを土器に入れ炊きました。火力が先週よりも強かったので、5分程で沸騰が始まりました。そして蓋を開けずに35分待ち、40分後にお粥が出来上がりました。今回のお粥はジャリジャリ感なく、塩を少し入れるととても美味しかったです。
【はまぐり汁】
土器に水3カップと昆布5枚、はまぐり11個を入れて火にかけました。25分程経った時に蓋と土器の隙間から白い泡が吹き出して来ました。はまぐりの灰汁がたまり、吹きこぼれたようです。この灰汁を取って土器の中を覗いてみるとすでに沸騰し、はまぐりの口が開いていたので、35分の時点で完成として火からおろしました。灰汁を完全に取ることが出来なかったので、汁を食べる際に泡が残っていたことが少し不快でした。味自体は貝のくさみがあり薄味だったので、改良が必要だと思いました。貝のくさみを取るために、本番では生姜を少し入れようと先生が指示されました。生姜は魏志倭人伝に記載された調味料の一つですが、「倭人は食さない」とあるので、使うべきかどうか悩ましいところですけれども、やっぱり味は良いほうがいいですからね。
【鴨肉焼き】
先を削って尖らせた割り箸に鴨肉を刺して、火の側に刺して焼きました。しかし、割り箸を刺していた場所が熱をもっていたので、割り箸の根本から黒い煙と共にじりじりと焼けてしまいました。なので、石を2つ置きその間に火のついた炭を置き、2つの石に肉の付いた割り箸を渡して「豚の丸焼き」の様に変更してみました。その結果、燃えることはなくきちんと焼けました。鴨肉から垂れる脂が炭にかかり、煙がたくさん出てしまいました。
【煮サトイモ】
洗ったサトイモを土器に入れて煮て、煮立ったところで皮を剥いて塩をかけて食べる予定でした。しかし、使用した土器の水漏れが酷いせいで下に置いた炭の火を消してしまい沸騰しなかったので、1時間半以上経っても完成できませんでした。この結果から、煮サトイモを発表時に作ることはやめることにしました。

今日のプロ研で出てきた問題点・改善点をふまえて、発表の時にきちんとできるように考えます。
今後の予定 金曜日に発表のためのパネル作りと打ち合わせをします。
月曜日に調理場の確保を行います。ヤギ小屋前でかまどを作り火を焚いて地面を乾かし、シートなどで覆って当日乾いた地面を確保できるようにします。
その他、当日のための食材を買いに行きます。
学内Webにアップするものは当日の様子も入れるため、来週提出します。(環境政策学科1年I.T)

↑試食(左:はまぐり汁、右:赤米のお粥と鴨の串焼き)
- 2008/01/18(金) 00:04:14|
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コメント:1
大分のkyonkyonさんから拍手のコメントを連続で頂戴したので転載しておきます。
★1 こんばんは。貝汁は貝の口が開いた所で火を止めないと貝が硬くなります
よ。長ネギを5㎝位に切って入れても臭みはとれますがネギもその時代にはな
かったのでしょうか?
★2 続きです。貝から味が出るので昆布は不要じゃないかなと思います。潮汁
のときにもだしはとりませんよ。
- 2008/01/19(土) 19:55:24 |
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- asax #90N4AH2A
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