昨年10月の引っ越しの際、押し入れの奥から湯たんぽがでてきて、どうしようかと迷ったものだから、
「これ、捨てちゃおうか?」
と患者に訊いたところ、彼女はぼっとした表情で、
「もってたら」
と答えた。理由は言わないのだけれど。
11月に初冠雪があり、あわててストーブをもち出した。アトリエのストーブはファンヒーターではない。古典的な照射型のストーブで、ホィッスル・ケットル(笛吹薬罐)を上にのせる。このエコなお湯で中国茶を楽しんでいる。コップに茶葉を入れて熱湯を注ぐのだ。茶葉をふうふう除けながら茶を啜る。大陸の人はみなこうしてお茶を飲む。1杯めよりも2杯め、3杯めが美味しい。こうした飲み方では、直火で沸騰した100℃のお湯が最適。自動湯わかし器の湯はちと温いでござるよ。
寒い冬の深夜、家に帰ってあかりを灯す。まずアトリエのストーブに火をつけ、笛吹薬罐をのせる。それから、隣の畳部屋(居間兼寝室)の石油ファンヒータのスイッチを押す。スイッチを押すと、気温が表示される。最近、2~5℃ですね。ここから温度がなかなか上がらない。これが木造建築の最大の欠点だとしばしば思う。マンションが羨ましい。夜だと8℃前後までしか上がらないのだから。薄ら寒いけれど、ヒーターの前に陣取り、しばし余暇を過ごす、必ずギターを抱えながらね。
しばらくすると、アトリエの薬罐が笛を吹き始める。深夜に中国茶は飲みません(眠れなくなるから)。お湯はたっぷり湯たんぽに注ぎ込む。そして、湯たんぽを布団の中へ。ストーブのスイッチがオフになったのを確認してから、ぽかぽか布団に潜り込む。引っ越しでみつかった古い湯たんぽは、見事わたしの日常生活に定着してしまったのである。エコでしょ。さすが環境大の教員だわね、なんていい気になってたら、今年は湯たんぽがブームだって新聞に書いてあるじゃないの。
たとえば、昨年
12月10日のブログに朝日新聞の1面を転載しているのだが、そこに「湯たんぽ・綿入れ 見直そう」という宣伝見出しがみえますね。なんだ、みんな湯たんぽしてるんだ・・・おれひとりのエコじゃないんだ・・・って、ちょっぴり残念だった。
湯たんぽ布団に潜り込んで読む漫画がまた楽し。
えっ、大学の教員が床に入って漫画はないでしょ、もうちっとマシな書物を読みなさい、って。
そんなこと言ったって、
横山光輝はおもしろいのね。読んで勉強になりますよ。たぶん明日また、その手のブログを書くことになるでしょう。ところが、ここだけの話なんすが、今年もまた難しい本を読まなきゃなんない季節になってきて、気分が重いんだ。1年前に読まされた本ほど読みにくくはないだろうけど、やっかいなことはやっかいでしてね・・・・多勢に無勢、さて、いかがいたすかのう、(真田)幸隆、意見を述べてみよ・・・・ふむふむさようか、では幸隆の策をとる。なんてね、信玄になった気分で戦さにのぞむでござる。
- 2008/01/25(金) 02:17:20|
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コメント:2
ペットボトル湯たんぽを実践されている方から、コメント頂戴しました。ありがとうございます。
おい、ゼミのみんな、耳を澄ませてよく聞きなさい。ペットボトルにお湯を入れてタオルかなんかでくるみ膝におくと暖かいんだそうです。とくに囲炉裏廻りの暖房に最適だろうとのこと。実践してみようぜ!
- 2008/01/25(金) 14:48:51 |
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- asax #90N4AH2A
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