
お待たせしました。先日おこなわれた
六弦倶楽部第5回練習会のレポートです。
いや、今回は「欠」の可能性大だと思っていたのですが、会の始まる36時間前にようやく参加を決断し、代表にメールを送ったのです。「欠」もやもうえないと思っていたのは、今月
13日にも記したように、前日に出張が入っていて、スケジュール的に非常に厳しい状況にあったからですが、じつは年があけてから少しギター熱が冷めていて、睡眠時間を削って新曲の練習をする気にならず、床に入っては漫画を読み耽っておったからです。
実際、年末の
山陰ギターオフ以来、わたしは新しい曲を練習していません。「
マーリーの亡霊」と「
プレリュード」の仕上げに励むのが精一杯の状況だったのです。で、まぁ3曲選ぶのに苦労しました。
出張先から会場のカントリー・パブハウス「夢」になんとか辿り着いたのが午後1時。まる1時間の遅刻でして、もう演奏が始まっているものとばかり思っていたところ、新人の方の歓迎と新年の挨拶をかねた自己紹介タイムが終わるところでして、あらら、いきなりスピーチ?? それからワインで乾杯!。このワインみて、ヤな予感がしたんだよな・・・

今回、わたしはギターをもっておりませんでした。それで、あらかじめ会長にメールし、「一張羅でないギターをお貸しください」と頼んでおいたのです。代表は3本のギターを用意されておりました。ところが、2番目に歌ったキヨシさん(米子のえーちゃん)がもってるギター(↑)をみて、「これよいな、ネックが太くて12フレットのスチール弦、昨夜試奏したマーチンと同型だ・・・」と思い、いったんキヨシさんに「貸してくれませんか」とお願いして快諾を得たんです。なんたって、代表のギターは高級品ばっかしだかんね。代表の「一張羅でない」ギターは、われわれの高級ギターなんですから、傷でもつけたら最悪だしね。それに引き替え、キヨシさんのギターは1万5千円だっていうし、ボディにはすでに傷もついてるし、まぁ早い話、気楽だわね・・・なんちゃって、その気になっておりました。
ところが演奏の順番(今回は7番)がまわってくる直前に、代表に呼ばれてギターみせてもらったら、ヨロめいちゃった。1台目のギターで納得してればよいものを、代表が「もっとネックの太いのがありますよ」と言われるので、それに触ったら、「あっ、これ、いい」と体が反応してしまった。
「これ、お借りしていいんですか?」
とお訊きすると、代表は、
「いいですよ、あっ、チューニングはオープンDですから
適当に変えてくださいね!」
とおっしゃる。
ここで気づかなければいけなかったんだな。代表は自分の演奏のために調弦をオープンDにしているんだから、このギターを拝借してはいけないのだということを。ただ、あまりにも立派なギターに目が眩み、発作的に銘刀正宗で人を斬ってしまいたくなってまった・・・
いよいよ出番がきて、控え室からそのギターをもって会場にでていき、とりあえずキヨシさんに「すいません、こっちを使わせてもらうことになりました」と謝罪して、しばらくすると、あちこちから「あっ、高いギターもってきた」という声がした。
「あの、これ、なんてメーカーなんですか?」
「それはね、エドクラストンっていうメーカーです。」
「高いんでしょ、100万円ぐらい??」
「いえぇ、170万円です。」
「(絶句)・・・」
やっぱりキヨシさんのギター借りるんだったな。こんな柄にもない高級ギターで、しかも人さまの高級ギターで演奏するなんて、やっちゃいけないことだったんだわ。(続)
- 2008/01/31(木) 00:15:23|
- 音楽|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0