
松江市在住の山村カメラマンから「個展」のお知らせが届きました。山村カメラマンは、「
仁風閣を映す」でご紹介したとおり、重要文化財・国宝建築を撮影する全国行脚を続けておられます。研究室との関わりでは、
尾崎家住宅報告書の表紙と口絵数枚を撮影していただきました。
今回は「国宝建築シリーズ」「山陰建築文化財シリーズ」「海外の建築と街並」の3つのパートからなる個展のようです。展示期間・会場等は以下のとおりです。
期日: 2008年3月1日(土)~6日(木) 9時~17時
会場: タウンプラザしまね(市町村振興センター)1Fホール
松江市殿町8-3
協賛: (社)日本建築家協会(JIA)島根地域会
(社)島根県建築士会 島根県技術士会
NPO法人まつえ・まちづくり塾 写真家集団「アイ」
それでは各シリーズの案内(本人執筆)と写真の抜粋です。
1.国宝建築シリーズ 「国宝」は文化庁の専門スタッフがつくる原案をもとに、絵画、彫刻、工芸品、書籍・典籍、古文書、考古資料、歴史資料及び建造物を対象として、文部科学大臣の諮問を受けた文化審議会において、指定すべきかどうか議論した結果を文科相に答申して決まるという仕組みになっています。そのうち「国宝建造物」は、平成20年1月現在、合計213件あります。1990年代から全国の国宝建築を撮り続けてきましたが、2004年早稲田大学芸術学校で建築写真を専門に学ぶ機会があり、それからは大型(4×5判)、中型(6判)で全ての国宝建築を撮り直す作業を進めています。
2.山陰建築文化財シリーズ 山陰地方にも国宝、重文のほか、多くの建築文化財があります。折にふれ、そのときによいと感じた建造物を、あるがままに撮りつづけております。郷土の誇りとなる文化財の存在を、写真という形で、皆さんに伝えていきたいと思います。
3.海外の建築と街並-インド・フィンランド 国内の建築文化財ばかりを撮ってきましたが、昨夏業務で行ったフィンランドの街がすばらしく、これからは外国の建築や街並も対象にしていこうと思いました。今回は、フィンランドのヘルシンキ、タンペレの街並と、昨秋建築家の皆さんとツアーを組んで初めて行ったインドの聖跡(仏教・ヒンズー教・ジャイナ教など)の写真から選んでみました。旅行中で小型カメラの手持ち撮影なので、伸ばした映像があまり鮮明でないのが残念ですが。

★山村カメラマンのプロフィールです。
1935年 福岡県出身
1990年~ 建築・都市史研究のかたわら全国の国宝・重要文化財建築の撮影
を続ける。
2000年~ 松江市在住
島根県内及び中四国地区の建築文化財・街並み、さらに近代土木遺産
の撮影も手がける。
2004年 早稲田大学芸術学校専修科「建築写真コース」修了
写真展 2005年9月 日本カメラ博物館JCIIフォトサロン(東京)にて早稲田大学
芸術学校専修科「建築写真コース」第1期生有志による第1回
「建物写真展」を開催。 2006年(第2回)・2007年(第3回)も開催。 2006年2月 蓬莱荘イベントに参加
「松江の建築文化財写真展」を併設
受賞歴 2006年 1月 写真家集団「アイ」公募展入選
2006年 9月 島根県総合美術展入選
2006年 9月 松江市美術展入選
2006年10月 仁風閣フォトコンテスト優秀
2007年10月 新協美術会第50回記念美術展入選
- 2008/02/07(木) 00:57:16|
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