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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

京・近江の古建築を訪ねて(Ⅲ)

 研修旅行2日目の午後は曼殊院(京都市左京区)と居初邸(大津市本堅田)を見学しました。

曼殊院(八窓軒)
 もともとは比叡山西塔北谷にあって(8世紀)東尾坊と称されてましたが、平安後期になってこの名に改めました。曼殊院には重要文化財の茶室があり、希望者のみが入れるということで、めったにない機会なので入ることにしました。
 茶室は八窓軒と呼ばれており、東向きに建てられ、外から見て左側ににじり口がある三畳台目の茶室です。名前の由来は天井にあるものを含む8つの窓からです。お茶室に入った経験は少ない私ですが、8つも窓があるお茶室に入るのは初めてでした。窓があるおかげで部屋全体が明るく、また座るところによって部屋の雰囲気が全然違うように感じました。中でも、にじり口の斜め上にある窓は「虹窓」といい、外界の色の変化により様々な色が表れることからこう呼ばれます。
 また、この茶室は亭主自身が楽しめるように作られているようだということも、説明される中でわかりました。月見窓と呼ばれる天窓からは亭主の位置から月が見られたり、点前座をクローズアップさせるために3つも窓が作られていたり、亭主の座る位置から外の景色を楽しむための窓があったり・・・。多彩な材の使用や高い床天井は公家好み、窓などの構成手法には織部や遠州の好みが反映されているという、さまざまな感性のコラボレーションによって出来た茶室でした。生で感じる茶室に感動!!の見学の時間でした。

20080223013731.jpg

居初邸(天然図画亭庭園)
 2日目ラストは県越えして滋賀県大津市の堅田・居初邸に。ここはもともと平安時代に院の御所をお護りしていた北面の武士の家で、天正15年ごろから船運を仕切り代々大庄屋を勤めていたそうです。居初邸の中に天然図画亭と呼ばれる建物と庭園があり、国の名勝に指定されています。
 天然図画亭は庭に面して広い廻縁があり、庭に一番近い部屋にはお茶室があります。八畳に一畳の点前畳が付属していて、逆勝手になっています。また、結界が作り付けてありました。初めて見る形のお茶室に驚きました。
 庭の東部は琵琶湖に面した枯山水で、湖の先の三上山(滋賀県では近江富士とも呼ばれる)を借景として、室内から庭→湖→山の3セットで見ることがここの一番の贅沢とのことです。また、雨戸が普通のものと違い、ブラインドのように上から降りるタイプであるのが珍しく、気になりました。

20080223013757.jpg

 この日訪れたどの場所も素敵でしたが、やっぱり茶道をやっているだけにお茶室をたくさん見学できて楽しかったです。しかし、普段茶道をしている中ではあまり茶室の形式などを考えたことがないので、分からないことばかりで悔しいなぁ・・・と思いました。研修旅行2日目は、貴重な体験ができたいい一日だったと思います!(部長)

  1. 2008/02/23(土) 01:42:54|
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