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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

ウブド通信(プロローグ)

 さきほど関空から飛びたちました。

 出国前日、髪を切って医者に行ったの。海外に出る前には必ず医者に寄って「抗菌剤」を頂戴する。抗生物質の強力なやつでして、食中毒なんかに即効性があるんです。向こうで、疲れたと思ったら、たっぷりのお湯で抗菌剤を飲んでから寝るのね。抵抗力が弱っているから、雑菌に冒されやすい体を守ってくれます。
 さてさて、血圧を計っていただいたら高くなっていて驚いた。はたして夕食後、頭が痛くなり、頓服を飲んでソファに横になった。準備ができない。仕方ないから、漫画を読んだ。横山光輝の戦記物や忍者物はほぼ読み終え、何かおもしろい作品はないものかと注文したのが『ウィグル無頼』(1972)と『クィーン・フェニックス』(1975)。いや、恐れ入りました。傑作だね。たんなる描き手ではなく、原作者としての質の高さを存分に味わえる短編2作です。前者は中国西域の戦記物。主人公はゴルゴ13を彷彿とさせる一匹狼で、行く先々で女にもてる。羨ましい。後者はSF傑作選シリーズの一つだが、素材は古代エジプトにある。読んでいて、「インディ・ジョーンズ」と「スターウォーズⅢ」と「火の鳥」の記憶が少しずつ蘇った。初期の横山作品は画風・作風ともに手塚治虫の影響を鮮明に読み取れる。ただ、手塚よりもはるかに大人の世界を描こうとしており、男女の愛と性描写も見応えがある。

 2週間ほどまえ、ユースケ・サンタマリアのクイズ番組で、横山光輝の戦記物にでてくる「姫」かとみまがう女御を発見した。こういう異性が視界に納まることはまずないので驚いた。その女性は大変聡明で、みごとクイズ番組で1位に輝き、ニュージーランド短期留学を勝ち取った。血眼になってパネルをおい、名前が「皆藤愛子」だと知った。家族に訊くが、だれも知らない。
 ネットで検索したところ、「めざましテレビ」のお天気お姉さんで、気象予報士女性部門では3年連続人気投票№1なのだという。早稲田大学第1文学部在籍中から、この仕事をしていたらしい。大学4年のとき大手TV局のアナウンサー試験を受けたのだが、最終面接で落選。現在は、小林麻央らを抱えるセントフォースというタレント事務所に所属している。
 さて、皆藤さんは正室か側室かといえば、側室でしょうね。政略結婚で押しつけられた正室に嫌気がさした殿が溺愛する側室で、正室からはさんざん妬まれいじめられる役回り。正室のいじめがあんまりひどいので、殿はとうとう側室の皆藤さんを別の城に移し、自らもその城に入り浸りになって、皆藤さんのいる城が執政の場に変わってしまったりするのだれど、殿の出陣中に正室の手がまわり毒殺されるという美人薄命の哀れな側室・・・
 あくまでイメージですからね。ただ、大河ドラマなどに出てほしいかと言えば、そうでもない。あんまり和服が似合いそうでもないしね・・・ならば、なぜ横山漫画の「姫」だと感じたのか。全体の雰囲気というかたたずまいというか、そういうものでしょうね。
 所詮、男性側からの一方的なイメージだから、この記事を読んだ皆藤さんは「馬鹿じゃないの」と笑うだけかもしれない。



  1. 2008/03/06(木) 21:00:37|
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