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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

ポンチョとレインコート  -スコットランドの寒い夏(Ⅴ)

8月28日 オークニー諸島: ブロッホ・オブ・バーセイ、ブロッホ・オブ・ガーネス、メーズ・ハウ石室古墳、バーン・ハウス、ストロムネス、ラウンド・カーク・アンド・アールズ・ブー、グレイン・ハウス、イタリアン・チャペル、セント・マーガレットホール

 雨にやられた一日だった。
 最初に訪れたのは、島の北端バーセイにあるブロッホ(円塔)。昨日訪れたバーセイの宮殿遺跡で、係員の青年が引き潮の時間を教えてくれていた。このブロッホは、岬に連続する小島上にあるのだが、島と岬をつなぐ通路は、潮が満ちると海の底に隠れる。昨日の午後、この岬に辿りついたら、満ち潮で通路は波の下に埋もれていた。その係員の青年が、こんどはブロッホの小屋にいて、チケットを切ってくれた。聞けば、イングランドに生まれ、カナダで育ったという。いまはHistoric Scotlandのスタッフとして、「世界遺産の島」オークニーの文化財管理に携わっている。
 「雨で生憎ですね」
とかれは言うのだが、
 「雨と強風もオークニーの特徴ですよ」
と答える余裕がそのときはまだあった。

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↑満ち潮で通路は海の底。↓引き潮。ブロッホのある島から対岸をみる。
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 バーセイからガーネスに移動して、もう一つブロッホを見た。絶壁にたつ大きな円塔で、板石を直立させたり、中空に横たえるため、ボルト締めの金具を使っている。当初の石材であるとはいえ、整備・展示のためには、本場でも材料に孔を穿っているわけだ。

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↑↓ガーネスのブロッホ。↓石板の構造補強。ボルト締めしている。
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 雨は降り続いていた。昨日、スカラブレーで買った使い捨てのポンチョが役に立っていた。傘はだれもさしていない。風が強すぎるからだ。みんな、フード付きの防寒具を身にまとっている。スキーでも出来そうな格好である。
 ストーン・オブ・ステネスの近くにあるバーン・ハウス(新石器時代集落)にやって来て、雨が止んだ。ここでポンチョを脱ぎ、遺跡に歩いて行ったら、また雨が降り出して、上から下までしっとり濡れてしまった。これで決心がついた。行く先はスカラ・ブレーのビジティング・センター。昨日、買おうとして買わなかったフリーズの防寒ジャケットと黄色いレインコートを購入し、その場で着替えた。ところが、しばらくして雨は止み、晴れ間がみえてきた。イタリアン・チャペルに着くころには、夕暮れの快晴。スカンジナビアに近い離島だから、日は長い。そのまま南に下り、セント・マーガレットホールという漁港にあるホテルで、スカロッグ(貝)とハドック(白身魚)を食べた。
 スコットランドに来てからいちばん美味しい料理だったのだが、レンタカーを運転しているので、ギネスもワインも飲めなかったのが悔やまれる。捲土重来!



新石器時代の集落跡バーンハウスから、ステネスの立石を望む(いずれも前3000~2500年頃)。

20050906014935.jpg

  1. 2005/08/28(日) 23:39:50|
  2. 史跡|
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