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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

Masa@モダンタイムズ(Ⅰ)

 マサと言えば、マサ斉藤だ。プロレスラーのマサ斉藤である。「YOU TUBE」でマサ斉藤と長州力の同席するインタビューをご覧いただきたい。あの言語不明瞭なしゃべり方はドラッグなのか、パンチ・ドランカーのような職業病なのか・・・

 今回とりあげるマサさんは、プロレスラーではない。ギタリストのマサさんである。本名、住出勝則(すみでまさのり)。驚いている。いわゆるアコースティック・ソロ・ギタリストと呼ばれる一群のミュージシャンに対して、こういう畏怖に近い念を抱いたことはないのだが、このギタリストだけは別格だと自覚し、さっそくプー横丁から以下の音源を取り寄せた。

 1)住出勝則(MASA SUMIDE) / BORN TO GROOVE('08)  CD-SDM-06 
 2)住出勝則(MASA SUMIDE) / SOLO GUITAR MAGIC [80分DVD]   SDM-DVD-2005

  あっ、まだ代金を振り込んでいないぞ。銀行、行かなきゃ・・・

 さて、なぜ、いままでこのギタリストに気づかなかったのか、というと、わたしの古いパソコンが不調で音声がでなくなっており、かの「YOU TUBE」をあまり利用しなかったからだ。最近、パソコンが新しくなり、ヘッドフォンも新調して、ようやく「YOU TUBE」を人並みに視聴するようになった。いや、恐ろしい媒体ですね。
 まずはまったのは、80年代のプロレス。中学時代の新日旗揚げ前後から大のプロレスファンになったのだが、録画をみて抜群に興奮するのはスタン・ハンセンだ。あのパフォーマンスは群を抜いている。ブルーザ・ブロディよりも、ハルク・ホーガンよりも、アンドレ・ザ・ジャイアントよりも、だれよりもスタン・ハンセンのパフォーマンスがずば抜けて迫力がある。ハンセンなら総合格闘技でも結構やれただろうが、総合とプロレスは別物であり、プロレスで評価を高めようとするならば「演技力」が決め手となる。ハンセンは格闘技力に加えて演技力に突出した才があったということだろう。一方、総合系では、前田日明の引退試合がおもしろい。世界最強のグレコローマン・レスラー、アレクサンドル・カレリンが前田を子ども扱いして投げまくるシーンの連続にたじろいだ。人間ではないね、カレリンは。
 つぎにはまったのがバラエティで、志村けんの番組はほんとによく笑える。某トリンプ・ガールを医師の志村けんが診察する場面があって、水着姿にヤニ下がっていたら、そのタレントにはとんでもない流出映像があることまで分かったりして。一方、われらがお天気お姉さんを争奪するクイズ番組にも大笑いした。彼女が主演するANAのCMもちゃんとアップされているのだが、なんと、彼女の「不適切発言」により没になったフィルムらしい。さらに驚いたことに、美貌随一と賞賛される彼女には「整形」前と噂される高校時代の写真がでまわっている。しかし、「整形」という点では、安めぐみの変貌ぶりにはだれも敵わないことも「YOU TUBE」は教えてくれる。ほんとうに、おそろしいメディアだ。


 もちろん、ギタリストたちの映像もみた。たとえば、9歳の坊やが弾く「サンバースト」を目の当たりにして「わたしより上手い」と失望し、チャーと共演する渡辺香津美のアドリブにまたしても失望し、ピエール・ベンスーザンも言われているほどではないと思い、ビートたけしの番組で木村大が演奏する「ムーンタン」を視て、クラッシック・ギターにもタッピングが使われているからやっぱり練習しなきゃいかんと即座に楽譜を注文してまた浪費を悔やんだり・・・・、その最後の最後に「住出勝則」を検索してあらわれた韓国EBSでのライブ演奏をみて目が点になった。

 数奇な人生を歩んでいる方です。1974年にシグナルというフォークグループでデビューして、「20歳のめぐりあい」という大ヒットを飛ばしている。ただし、それ以前からベンチャーズやハードロック、そしてジョー・パスのソロギター『ヴァーチュオーゾ』シリーズに狂っていたらしく、現在の音楽性はそのあたりに原点を求めうるのかもしれない。シグナルが売れなくなってからも波瀾万丈。バックミュージシャンを経て、オーストラリアに移住し、独学でTOEIC(トーイック)950点を取り、「使える英語」に関する教科書を3冊書いている。アマゾンを検索すると、うち1冊が古本で1円(送料340円)だったので、さっそく取り寄せた。オーストラリア在住時からソロ・ギタリストとしての活動を始めている。詳細はホームページのバイオグラフィーを参照されたい。
 注目したいのは生年である。1956年。わたしと同じであって、それはどうでもよいのだけれども、前にも述べたように、ヨーク、ディアンス、セルシェル、福田進一ら気鋭のギタリストはいずれも1956~57年の生まれで、ここにまたひとり同年代の天才的ギタリストが存在することを知ったのである。(続)


  1. 2008/03/25(火) 00:00:56|
  2. 音楽|
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