募集要項を転載します。
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希代の革命家・織田信長が創建し、江戸時代にそのほとんどが焼失してしまった見寺。150余年の時を経て、あなたの構想によって、同寺、本堂を蘇らせてみませんか? 見寺では、あなたの豊かな発想が折り込まれた見寺本堂再建案を募集いたします。
主催 見寺
協賛 安土町教育委員会、安土町商工会、安土町観光協会
協力 滋賀県立大学環境科学部環境建築デザイン学科
滋賀県立大学大学院近江環人地域再生学座
背 景 見寺は滋賀県蒲生郡安土町安土山にある臨済宗妙心寺派の寺院です。天正年間に安土城築城に伴って、織田信長によって建立されました。開山は、織田一族の犬山城主織田信安の三男で禅僧の剛可正仲とされています。同寺院は織田信長が近隣の社寺から多くの建物を移築し、建立したと伝えられています。
江戸時代の寺領は227石5斗余りで、18世紀末には本堂、三重塔、仁王門、書院、方丈など22棟の建物があったことが確認されています。しかしながら、安政元年(1854年)主要な建物のほとんどを焼失してしまい、焼失を免れた三重塔と仁王門を除き、本堂も礎石を残すのみとなってしまいました。その後、伝徳川家康邸跡を仮本堂とし、現在に至っています。
見寺は、150余年前に焼失してしまったこの見寺を再建したいという思いを暖めています。実現に向けては、文化庁の指導、財源など多くの問題がありますが、まず、案が必要になります。「信長公ならこんな空間を構想・実現したに違いない、という発見的・魅力的な再建案はできないか」、「若い学生たちの自由な発想に期待したい」というのがこの競技設計(コンペティション)の出発点にあります。
見寺本堂再建計画の条件 A.復元を基本とします。
B.すなわち、見寺本堂は旧位置(現在本堂礎石が残る場所)に再建するものとします。また、
C.見寺本堂は木造にて再建します。
D.外観に関しては絵図等を参照し、蓋然性のあるものとします。しかし、
E.内部のディテールなどについては厳密な考証を必ずしも問いません。
共通参考資料・特別史跡安土城跡発掘調査報告6-旧見寺境内地及び周辺地の調査-(滋賀県教育委員会 平成8年3月)
・安土町の社寺建築、安土町教育委員会、2004年3月
◆その他関連資料「信長公記」など)の収集、読解は各々が行うこととします。

1 応募資格 a.原則として、建築を学ぶ学生を主体とするチームを応募主体とします。
b.応募チームは、大学の指導教官、建築家、大工棟梁など専門家の指導を得ることを可とします。その場合、応募登録の際に協力・指導者あるいは顧問として、その名前を登録してください。
2 スケジュール 2008年 2月 1日 コンペティション告示:作品募集:登録受け付け開始:
◆参加登録受付:事務局
2008年 3月29日(土) 現地説明会 14:00~ 於:見寺本堂跡地
◆現地調査(見寺境内、安土城跡、ヒアリングなど):
受付でコンペ参加チームであることを申し出ることによって
敷地への出入りは無料として頂きます(但し、その場合は
応募することが条件となります)。
◆質疑応答:随時:事務局
2008年 6月30日 登録締切
2008年10月30日 応募締切 (必着)
2008年11月22日(土) 公開審査会 13:00~ 於:安土城考古博物館
3 提出物 A 見寺再建全体計画 ・ 見寺境内全体平面図 縮尺1/300
B 本堂再建案 ・ 本堂平面図 縮尺1/100
・ 本堂天井伏図 縮尺1/100
・ 本堂断面図(2面以上)縮尺1/100
・ 本堂立面図(2面以上)縮尺1/100
・ 架構概念図(縮尺適宜)
◆以上A.B.の内容をまとめたものをA1一枚(横使い)にレイアウトしてください。
C 見寺本堂の再建主旨等◆どういう主旨で再建計画を構想したか、また、どのような方法で、その構想を具体化したかを記してください。必要なら図やイラストも添えて、A2一枚(縦使い)にまとめてください。
D 模型あるいはパース(CG)などによる外観,内観各図◆架構の説明を兼ねている図あるいは模型が含まれていることが望ましい。
◆模型の場合、縮尺は自由とする。
4 審査審査は以下の審査委員会によって、公開で行う。
審査委員長 加藤耕文(見寺住職)
審査委員 近藤 滋(安土城郭研究所所長)
渡辺豊和(建築家)
山本泰宏(見寺執事・建築家)
布野修司(滋賀県立大学)
浅川滋男(鳥取環境大学)
中谷礼仁(早稲田大学)
◆原則として、最優秀賞1点、優秀賞1点、佳作2点を選出する。
◆作品応募者には審査時に本堂再建案の概要等をその場にてプレゼンしていただきます。
◆審査方法等全てについては公開の場において決定します。
5 賞金 最優秀賞 80万円
優秀賞 10万円
佳作2点 5万円×2
6 事務局・問い合せ先見寺再建計画委員会(仮)事務局
事務局長 布野修司
担当幹事 岡崎まり
滋賀県立大学大学院環境科学研究科・環境計画学専攻・教授
環境科学部・環境計画学科・環境建築デザイン学科
滋賀県彦根市八坂町2500 〒522-8533
tel= +81-(0)749-28-8272(研究室) fax 0749-28-8243
funo@ses.usp.ac.jp
- 2008/04/01(火) 00:30:20|
- 史跡|
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- 2008/04/01(火) 02:00:01 |
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