
春雨は春の陽気を薄らがせ、肌を湿らす寒さとともに自身を現実世界へと呼び戻す。気付けば4月も半ば、やらねばならないことは山ほどある。しかしながらこうも連日のように降られると、さすがに気分も湿っぽくなる。こんなときこそ雨音に耳を傾けながらゼミをするのも加藤家ならでは。やっぱりここは心地いい。
加藤家住宅に着くと、富士印刷の
社長がお待ちかねであった。ついに加藤家住宅
パンフレットが完成し、とりあえず100部だけ加藤家までもってきてくださったのだ(↑)。このパンフについては、本日就職活動で不在だった編集長が帰学次第、正式にブログで紹介するので、しばらくお待ちください。

というわけで、今日のゼミは、久しぶりに加藤家でおこなった。というか、2008年度初めての加藤家でのゼミである。新3年生には始めて加藤家を訪れた学生もいる。今年度も加藤家住宅活用の柱となるのはASALABであり、これからもしばしば第2研究室としてゼミで活用していくことだろう。はやく3年生たちにも、加藤家住宅でのゼミに慣れていただきたいものだ。
活動は修復建築スタジオにおいている尾崎家住宅模型(宮本制作)と加藤家住宅模型(安田制作)の搬入から始めることにしていたが、院生さんが尾崎家住宅模型を破損してしまったため、加藤家住宅模型のみの搬入となった。搬入したものの、模型をおく台がみあたらず、これについては左サイドハーフ君が担当者として検討することになった。次に2階のロフトで4年生と院生が1週間の研究成果について、教授のチェックをうけた。現在、4年生はチャックさんとケンボーさんの卒業論文を報告書へ衣替えするための編集作業を開始したところ。論文に目を通しながら作業を進めていくと、さすがの金賞、銀賞の論文とあって先輩方のレベルの高さに気圧されると同時に気合が入った。

1階では3年生がイロリに火をつけた。チャックさん卒業後、さてだれが火付け役の後継者となるか、乞御期待!である。イロリに薪をくべ、網を敷き、炭火でじっくり炙ったトウキビはみんなの大好物。もちろん定番のジャがバターも。
ロフトでの演習チェックが終わり、全員でイロリを囲み、炙りたての
トウキビとジャがバターにかぶりついた。教授が車で奈良に帰るので、今日はアルコールなしとした(来週のコンパでたんと飲みましょう!)。イロリで炙ったトウキビとジャがバターは格別である。こうしてゼミでイロリを囲んでいると、卒業した先輩方とのひとときを思い出す。ふと周りを見れば、新3年生と新4年生。気付けば自分も4年生。気合が入れどいまいち実感がわかず、いまだ心の春の陽気とともにただただイロリの火をじっと眺めていた。
明日もまだ春雨は降るらしい。(Mr.エアポート)

↑ジャガイモは網の上では焼けませんね。ホイル包みにして炭火に放り込まないとあきません。
- 2008/04/19(土) 00:34:44|
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