
話は前後するが、出雲大社本殿の公開に急遽行くことになり、わたしはクジを引くまでもなく、1番が決まった。いつもは殿(しんがり)かブービーあたりが多く、出番を待ちくたびれて緊張感がましていったが、先駆けは初めての経験である。殿よりマシなんじゃないかな?
以下、演奏曲目について述べる。
1.Introduction to Sunburst ~ Sunburst (インストゥルメンタル)
とうとう「サンバースト」を人前で演奏してしまった。いったいいつから練習し始めたのだろうか。1月末の
第5回練習会まではまったく手を染めていなかったので、たぶん2月からだろう。したがって、3ヶ月近く練習したことになる。もし予定どおり、3月末に第6回練習会が開催されていたとしたら、間違いなく弾けなかった(3月末開催の場合、わたしは欠席していた可能性が高い)。誤解なきようにお伝えしておくと、年度末はあまりにも忙しすぎて、クラシックギターのレッスンは休止中です(まだ実質上の年度末は終わっていない)。だから、わたしは先生に「サンバースト」を指導してもらっておりません(先生はバッハの指導をされようとしてました)。一人しこしこ譜面とにらめっこしつつ練習した結果がこの日の演奏であります。
練習し始めたころ、この曲はひょっとしたら「マーリーの亡霊」よりも楽に弾けるかもしれない、という予感がした。それは、前半部分のメロディが美しく、メロディに誘われるように指が自然と動き始めたからである。この点はバッハの「プレリュード」とよく似た感触と言える。しかし、後半部分はきつかった。早引きの連続にコードを絡めるパートはできそうでなかなかできない。何度挑戦してもうまくいかなかった。ただ、予想以上に弾けるのは間違いなく、譜面にもついていける。これはたぶん「マーリーの亡霊」を一応暗譜し終えたことと、タブなし譜面で「
プレリュード」を演奏できるようになったことが実績として体内に蓄積されたからではないか、と勝手に思っている。
演奏曲の順番について、すいぶん思案した。前回、「プレリュード」の調弦がドロップDだったので、「
ひとりぼっちの旅」も同じ調弦にして編曲し、トップにもってきて練習曲にあてたのだが、うまくいかなかった。正月でお酒が入っていたのと、自分のギターではなかったのが原因の一部ではあったろうが、それにしても、2曲とも出来がよくない。
今回は、3曲のなかで最も難しい「サンバースト」をトップにもってくることにした。調弦はダブル・ドロップD。今回もシューベルツのフォークソングを取り上げることに決めており、「さすらい人の子守唄」をダブル・ドロップDでアレンジしたのだが、あえて「サンバースト」を先に演奏したのである。しかし、指が動かない状態で「サンバースト」を演奏するのは自殺行為であり、以下の二つのアイデアを考えついた。
①90年代に追加された「イントロダクション」を敢えて暗譜せずに、譜面をみながらゆるりと演奏し、「サンバースト」につなぐ。
②同じチューニングの「
ムーンタン」AパートをMCを兼ねて指ならしで軽く弾いてみる。
実際には②→①の順でウォーミング・アップしたわけだが、これは効果があった。「イントロダクション」では指がおろおろしていたのに、「サンバースト」に移行するころ指が動きはじめた。指とは逆に、神経は、いつもとは逆方向のテンションを示した。最初はあまり緊張していなかったんだが、演奏するにしたがってアガッていったのだ。でもまぁ最後まで弾けた。いつものように、エンディングでミスッたが、それ以外は・・・緊張感を差し引けばまぁまぁだったのではなかろうか。案外、曲とエレガットの相性が良いのかもしれない。

2.さすらい人の子守歌 (ヴォーカル付)
大ヒットしたデビュー曲「風」に続くシューベルツのシングル第2弾。北山修作詞、端田宣彦作曲。日本版「
ホーボーズ・ララバイ」である。わたしは中学生のころ、この曲が大好きだった。イントロはおちゆうじと杉田二郎のダブルリードで、ライブでは杉田二郎がよく間違えたと聞いている。たぶんシューベルツ4名のなかでギターが一番上手かったのはおちゆうじで、かれはしばしばガットギターを使っていた。
上に述べたように、わたしは今回ダブルドロップD調弦でこの曲をアレンジしたが、イントロと導入のアルペジオは原曲に従っている。イントロは3回失敗した。杉田二郎の気持ちがよく分かる。
歌の伴奏は、ちょっぴりジェイムズ・テイラーを意識した。おそらく気づいていただけなかったでしょうが、ダブルドロップD調弦を最大限活かし、6thや9thの音を散りばめている。前回の「ひとりぼっちの旅」ではインストルメンタルを意識した間奏を導入したが、今回はそれもなし。歌の伴奏として爽やかなアルペジオを終始心がけた。
前回ほどではないが、また声が震えていた。「サンバースト」のときよりもアガッているのではないか、と思った。じつはキーが低いのだ。わたしはオリジナルのGキーで歌いたかったのだが、ナイロン弦をハードテンションにしたら指が痛くなったので、全音1音下げのチューニングに変えたばかりにFキーで歌うことになってしまったのである。じつは前夜、カラオケで歌の練習をしていたのだが、あのキーはオリジナルのGだった。一音下げて練習するんだったな・・・
3.Marley's Ghost (インストゥルメンタル)
いまさら説明不要でしょうね。六限倶楽部
第4回練習会、
山陰ギターオフに続く3回めの演奏で、今回がいちばん出来が悪かったな・・・これは「サンバースト」の弾きすぎによるものです。「マーリーの亡霊」は前に譜面をおいておけば、なんとか弾けるだろうという慢心があった。弾き込みが足らなかった。いちど暗譜しても、すぐ忘れてしまう。あとですね、あまり言いたくないんだけど、この曲を演奏しているとき、客席の二人が長く私語をしていて気になった。ウラさんの演奏のときもしゃべり続けていたな・・・退屈でもマナーを守りましょう!
さて、まがりなりにも「サンバースト」を演奏したわたしに残された課題は2曲となりました。それは「ムーンタン」と「
レッティン・ゴー」です。どちらもタブ譜はない。おそらく「サンバースト」よりも難しいでしょう。この2曲を演奏できるようになったらヨークは卒業します。ヨークを卒業したら、またクラシックギター教室に通うようになるかもしれない。
どちらの曲から先に手をつけるか。いま考えているところです。いずれにしても、次回の練習会には間に合いそうにありませんが・・・1曲3ヶ月必要だな・・・
さて、今回はウラさんとキヨシさんのパフォーマンスしか聞けませんでした。まことに申し訳ありません。ウラさんがヨークを2曲も演ったのには驚きました。上手いですね。たぶん、あまり緊張されていないんだと思います。場慣れしてる!
六弦倶楽部のサイト「
その1」「
その2」をみると、他のみなさんのパフォーマンスは素晴らしかったようですね。今回、はじめて参加されたお二方も非常にお上手だったとか。次回、お聴きするのを楽しみにしております。
それと、月太郎さん。次回は楽しみましょうね。また、別のブログ記事としてアップしますので、ご連絡よろしくお願い申し上げます。次回はソロよりもバンドだね! (完)

↑パブのマダムが用意してくれた臨時の足踏台でございます! 撮影はチョトロク代表です。六弦倶楽部のサイトから転載させていただきました。それにしても、破れたひどいジーンズですが、このジーンズが
あとで災いをもたらすのであります。
- 2008/04/28(月) 00:33:56|
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