ほら穴の吸いつき婆!? 漫画・風景班は、漫画『魔法の山』に載っている風景と実際の風景をできるだけ多く比較し、それをデータシートにまとめました。同じ風景がいくつかあって、使い回しをされているコマもありました。2コマ分使って、一つの風景を表現しているのもありました。久松山が部分的に描かれているコマなど、本当にこの場所であっているのかという不安がありました。そういう場所は結構アバウトに撮りました。他にもまだ場所が特定できていないコマがありますが、そういう場所も特定できればいいと思います。漫画『魔法の山』の時代は昭和42年なので、今は町並みの風景は変わってしまっていると思われます。町並みの風景など特定したかったけれど、特定するのが難しく、できませんでした。それが残念です。

現在はほら穴について調査して比較しようとしています。
6月10日(火)に久松山に登りました。目的はほら穴調査です。前回、6月1日(日)にほら穴がどこにあるか探した際、ほら穴らしきものを3ヶ所発見することができました。その中で最も深いのが今回調査したほら穴です。先輩の話によると、そのほら穴は防空壕として掘られたものらしいです。そのほら穴は西坂入口から山道に入り、ロープ伝いに少し登り、尾根伝いにしばらく進んだところにあります。 そのほら穴の入口付近に近づくと、
ピターン ピターン・・・・・・
と水滴の落ちる音が聞こえました。
それまで登って歩いて熱くなった体がだんだんと冷えてきました。そして、ほら穴の内部に入り、懐中電灯で照らしながら、デジカメで写真を撮影しました。そのとき撮った写真をすぐに確認したら、写りもしないはずの白い同心円の球体が何個か写っています。上と下は同じ写真ではありません。同じアングルから撮った別の写真ですが、複数の球体が違う位置に映し出されています。クリックして拡大した写真を確認してみてください。
後で調べてみたところ、それは、空気中に漂うチリやホコリの粒子・水滴などが、フラッシュや日の光などに反射したものであるという説もあったし、死んだ人の霊魂であるという説もありました。
ところで、ほら穴に入っていくと、首と背中の間あたりになにかの感触があったことには驚きました。最初は虫かなにかが落ちてきたのかと思いましたが、虫のような類は近くにはいなかったので、気味が悪くなりました。漫画『魔法の山』に出てくる「吸いつき婆」が本当に出てきたのではないかと思いました。
私たちは、恐怖で先に進むことができませんでした。我ながら情けないと思いました。まさに『魔法の山』で出てくるほら穴の状況と似通っていました。谷口ジローは実際に今回調査した場所に赴いて、そのときの体験をもとに漫画『魔法の山』を描いたのかもしれません。今回は怖くて数メートルしか入れませんでしたが、次回は勇気を出して奥の方まで調査してみたいと思います。(環境デザイン学科1年M.T)

↑ほら穴の霊魂(吸いつき婆?)についてスピーチする漫画・風景班。
- 2008/06/16(月) 00:00:32|
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