いやはや、深夜に飲むユンケルの効果たるや、絶大そのもの。
ずっと体調が悪く、木材学会公開講座の資料づくりもままならなかったので、9日当日の午前2時すぎ、青谷上寺地遺跡出土建築部材の新しいデータでも補足しようとしたあたりから、おメメがギンギンランラン。これではいけないと床に着くも、まったく眠れる気配がなく、朝を迎えた。
かつて「韓の居酒屋」で、マッコリを飲みながらニンニク爆弾を食したキム・ドク(別名タイガー戸口)は、その翌日、
「先生、一睡もできませんでした。マッコリでモッコリです・・・」
などという訳のわからんことを宣まわっていたが、わたしはユンケルにやられてしまった。ユンケルだけなら2本目、ゼナもあわせると3本目の栄養強精剤に一夜の睡眠時間を奪われてしまったのである。
という状態で、木材学会中国・四国支部公開講座を迎えることになったのだが、ユンケルで失った体力を補うのはユンケルしかないと見極め、講演直前に3本目(ゼナをあわせると4本目)のユンケルの蓋を開けた。
結果は最悪。スピーチの最中、あぶら汗と冷や汗が出っぱなし。自分でも、何をしゃべってるのか、よく分からなかった。
講座終了後、仙台の山田上ノ台の整備関係者が来ていて、喫茶店で打ち合わせした。夜は「飛鳥」に行こう、という。行くべきではない、と思いつつ、スコットランドから持ち帰った石と香港で買ったお茶を手渡したいと思っていたところだったから、了承した。
はたして、体調は最悪。ビールの小グラス1杯と焼酎の水割り少々でダウン。ひとりカウンターの片隅で40分ほど眠らせていただいた。目ざめると、オークニーとシェトランドの遺跡や波打ち際でひろってきた小石が、きれいに洗われて、平篭の上に並べられている。まさか、こんなに綺麗な石だとは思わなかった。石の表面には、ラメのように光る金属の粒子が散りばめられている。これまであちこちで拾ってきて箸置き篭に積み上げられた小石とは、形も色も、なにもかもが違った。
考えてみれば、大学の研究室には、この何倍もの石がおいてあって、茶室の炉の底に埋めることにしていた。これはまずい。まず洗ってみなければいけない。綺麗な石ならば、イロリの灰床とはせずに、もっと違った用法を考えなければならない。
灰床にする石なら、千代川原にいくらでもころがっている。
香港空港で買った茉莉龍珠は、あまり誉められた代物ではなかった。透明のグラスに3珠ほどいれると、湯のなかで茶葉が花開いて、とても美しいのだが、味は端麗すぎる。ジャワ・ティーを懐かしく思った。
- 2005/09/09(金) 23:49:14|
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