
クロアチア対トルコの試合がPK戦に持ち込まれたため、この日眠りに落ちたのは、たぶん朝の6時半をすぎていた。目が覚めたら11時半・・・
その前々日、「魔法の山」プロジェクトに参加している1年生のMくんがクラシックギターを学んでいて、わたしより高価なギターをもっていることが分かった(わたしのギターが安物すぎるだけ?)。そこで、六弦倶楽部第七回練習会のことを知らせたところ、二つ返事で「行ってみたい」とのことで、当日は12時半に合流。わたしの愛車スウィフト(軽自動車のような普通自動車)の後部座席は、クラシック・ギター2台、フォークギター1台、バンジョー1台、フラットマンドリン1台の計5台の弦楽器のほか、譜面台などの小物入れの籠でぱんぱんになった。
途中、コンビニでピヴォに電話した。かれはクロアチアの敗戦を知らなかった。
賭けの初戦は、とりあえずわたしの勝ちだ。それにしても、あんな凄い試合をみないなんて、バカだね、あいつは・・・なんのためにWOWOWを引いたのか。
さて、今回の練習会場はいつもと違う。皆生温泉(米子市新開)にある「カフェサース」というイタリア・レストラン。会場に着いたのは午後3時半ころで、いちおう設営のお手伝いをしたが、なにぶん機材に弱く、かえって邪魔になったかもしれない。ただし、Mくんは事務局として、集金や楽譜のコピーに奔走してくれた。多謝!
設営が終わり、月太郎さんと2曲、チョトロク代表と1曲、音あわせをした。こうして、バンジョーやフラマンの伴奏依頼がくることは大変嬉しい。もともと古いフォークが大好きで、今回はみんなで楽しくジャグバンド風にやりたい、と思っていて、その念願が叶い感一入です。なんてこと言いながら、バンジョーとマンドリンは加藤家住宅の
第4回練習会以来弾いてなくて結構心配だったな。じつは、弦を一度も変えてなくて、錆びてましたね。おかげでチューニングがうまくいかなくて、お二人にはご迷惑をおかけしました。

さて、本番は午後5時半スタート。今回は会場がおしゃれなカフェだったからだろうか、家族連れ、友人連れが多く、3~4割を聴衆の女性が占めるという異例の会となった。雰囲気はとても良い。六弦倶楽部は大きく成長していますね。
演奏者は11組で、月太郎さんは3番、代表は8番、わたしは10番。なお、今回から一人が3曲続けても良いし、2回に分けてもよいことになった。
では、まず月太郎さんの伴奏から。
1.夕暮れ ご存じ、高田渡晩年の名曲です。わたし、この歌、好きでしてね。マンドリンで伴奏してくれ、と依頼された瞬間、緊張しましたよ。この深いふかい歌の伴奏をどうすべきか、はたまた間奏をどう入れたらいいのか・・・
原曲のキーはAで、高田渡はドロップDチューニングでギターを弾いている。月太郎さんはCキーを指定してくださった。もちろん、マンドリンにとってはCキーのほうがありがたい。3コードの曲とはいえ、ほんとうに難しいですね。高田渡の曲には詞に力がある。これがほかのフォークシンガーとは決定的にちがうところで、惚れたはれたのいい加減な世界ではなく、「人間」をみつめている深い言葉が連続する。その言葉が月太郎さんの口からでていくわけで、これを絶対に弱めてはいけない。だから、極力控えめなトレモロを基本として、いつ前にでるかを考えていた。間奏になる直前、月太郎さんから「はい」とかけ声をかけられるのだが、ほんと辛いね。「夕暮れ」という曲にふさわしい間奏は、時間をかけて考えなきゃいけないと思います。ここはもう仕方ないので、歌にちかいメロディをアドリブで弾くしかなかった。
ちなみに代表はカホーンでバックアップ。3拍子のリズムが歌を後押しした。
いや、それにしても、良い曲ですね・・・
2.淋しい気持ちで こちらはシバの代表的なブルースナンバー。以下の4人編成で演奏した。
月太郎さん: ギター&ボーカル
チョロロク代表: カホーン
マコトさん: ハーモニカ
小生: バンジョー&カズー
キーはCで、わたしは5カポのGキーで演奏した。間奏は1回めがマコトさんのハーモニカ、2回めはマコトさんのハーモニカにカズーを絡ませた。とても楽しく演奏できた。ほんとうはバンジョーよりスライドギターのほうが良かったかもしれませんね。ところで、わたしの
スライドバーはどこにいったのかな??
カズーは「
駅前の楽器屋さん」で仕入れましたが、あんな小さな楽器が650円もするんだから。その割に、唇で濡れると滑って落ちちゃうんだから、結構大変だ・・・


月太郎さんの3曲は大喝采をうけた。会場全体が一気になごやかなムードになった。
さて、今回、注目の的はせっつぁんが女性ボーカルを連れてこられたことです。 この女性(Iさん)、なんと某国営放送局ののど自慢コンクールでグランプリを獲得された方で、たしかラジオ放送でボーカルの伴奏者を探していてせっつぁんに白羽の矢が立ったのだとか。この日はお子様連れでのご来場でした。で、ですね、「テネシーワルツ」を歌われたのですね。これが素晴らしかった。歌も上手いが、英語の発音がよくてね・・・で、また、わたしが悪さを考えたんですが、これについては(Ⅱ)でお知らせします。
この日はほんとボーカルデーでして、月太郎さんに続いて、女性のボーカルの「テネシーワルツ」で会場の雰囲気は最高潮に達しました。そして、代表もまたボーカルばかりの選曲・・・
3.西へ向かう 代表の1曲め。六限倶楽部のブログにリンクされている「
戦うオヤジの応援団」というサイトがあり、その前文には「Martin Guitar Freaksから始まったギター好きのコミュニティ。今では、いろんな音楽ジャンルとプレイスタイルを持つAcoustic Guitar Playersの自発的で自由なコミュニティとして、全国各地に音楽交流の場(SP)を作ると共に、地元音楽サークルとのネットワーク創造の場となることをめざして進化を続けています。企業社会の論理から離れ、魅力あるギター好きオヤジとして生きるために、思い切って一歩を踏み出してみませんか。応援団では、そんな皆さんを仲間として歓迎いたします」とあります。
代表からのメールによりますと、「オヤジの応援団」に投稿している東田寿和という方のオリジナルだそうです。ちょっとタクローっぽい曲かな。ここにいう「西」とは「西方浄土」の「西」のことのようですね。音源を聴き、わたしはバンジョーのアルペジオ、マコトさんがハーモニカとカホーンを担当した。
このあと代表は自作曲を披露された。マコトさんとのハーモニーまでつけて。それで、六弦倶楽部の会員は年末まで?にオリジナルを1曲は作ろうと呼びかけられているんです。今年になってからずっとおっしゃってるんですが、ちと頭が痛いですね・・・

さて、わたしの演奏は(Ⅱ)にとっておいて、学生Mくんのことを少しだけ報告しておきます。かれはずっと事務局(集金)、デジカメ撮影、楽譜コピーなどの裏方に徹してくれていたのですが、ちょうどワンクール終わったところで、功績が認められ、おじさんではないですが、1曲演奏してもらうことになりました。曲はゴンチチの「放課後の音楽室」ソロバージョン。ギターはタカミネで、澄んだ綺麗な音がしました。最初は順調に演奏していて、いい曲だなって思ってたんですが、途中で急にストップ。どうやら練習不足で運指を忘れてしまったようです。
Mくんは今回の練習会に参加できて、とても良かった、と言ってくれました。できたら次回も参加したい、とのことです。そのときは、わたしとデュオで1曲やりましょうかね。(続)

附記:今回の連載(Ⅰ)(Ⅱ)掲載の写真の一部は「
六限倶楽部」のサイトから転載させていただいております。感謝申し上げます。
- 2008/06/24(火) 00:06:37|
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コメント:2
先日は私のつたない唄に伴奏ありがとうございました。自分のギターの発表の練習もあり、そしてサッカー。お忙しいのにお礼の言葉もありません。しかし、本当に気持ちよく、楽しく歌えました。またお願いしたいと思っていますが、よろしいですかね?
- 2008/06/23(月) 19:36:30 |
- URL |
- 月太郎 #-
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こちらこそ大変お世話になりました。とても楽しかったです。また古いフォークを演りましょう! 次の曲を楽しみに待っております。
- 2008/06/23(月) 20:14:06 |
- URL |
- asax #90N4AH2A
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