
今週の日曜日に、動物班は博物館に行ってきました。受付の人に尋ねたところ、生物の担当の人がおられたのでお話をうかがいました。その方のお話では、
標本のオオサンショウウオは漫画に出てくるものではないそうです。科学博物館(旧仁風閣)のときにも、漫画のように生きたオオサンショウウオを飼っていましたが、現在標本になっているほうは他の所から引き受けたものらしいです。
その日は雨が降っていたので久松山には行かないことにしていたのですが、ホカノさんから3時頃からなら会えると連絡があったので、連れて行ってもらいました。十神林道に渓流はありましたが、流れが速くて調査するのは難しそうでした。足場はシダ植物で覆われていました。川よりも少し手前の所に小さな池がありました。ホカノさんが池に入って網で掬い取った泥の中に、アカムシ、ヤゴ、オタマジャクシが紛れ込んでいました。オタマジャクシ以外は
カスミサンショウウオの餌になりそうでした。
植物班は久松山には行かず、その日は漫画と植物をどう結びつけるかを考え、まとめに入ろうとしていました。山の遠景と『魔法の山』という題名から見た植生について考えたそうです。前者は漫画のコマに描かれている風景から考え、後者は『魔法の山』の舞台である久松山の魅力を形成する植生について資料を参考にまとめました。日曜日以降も、西坂に登ったときに撮った写真と採集してきた葉っぱを二人で分けて夜遅くまで調べていました。シダ植物の標本は作成中です。

今日は漫画風景班の人々が発見した横穴を見に行きました。漫画の風景に合わせて写真を撮りました。上下の2枚が横穴の写真です。西坂はもっと急な斜面だと思っていましたが、大丈夫でした。上のほうはもっと険しいのでしょうか。下るときの足場が少し悪かったです。
先生は
幽霊がいなくて残念そうでした。私は、
先生の鮮やかな服は魔除けだと思っていました。先生はスリランカで買ったという長い線香を何本も入口の地面に突き刺し、火をつけて呪文を唱えていました。横穴は線香の香りがしました。思っていたよりも小さかったです。コウモリがいました。3・4年生の先輩方を中心に横穴の寸法を測りました。先生は、戦時中の防空壕ではないか、と言われていました。漫画班は、この横穴についての聞き取り調査をすることになりそうです。

来週から、動物班はまとめに入ります。博物館で聞いたことやオオサンショウウオ、カスミサンショウウオのことを漫画と結びつけ、うまく落とし前?をつけられたらいいと思います。植物班は再び久松山に登ります。以前採集した葉が枯れてきたので、新しい葉を採集しに行くそうです。
発表まで残り一か月になってしまいました。このプロジェクト研究は忙しいと思いますが、他ではできない体験もできたと思います。まだ慣れない部分も多々ありますが、考える力や情報収集能力、プレゼンテーション能力などは数か月前よりも身に付いたような気がします。そして友達ができました。難しいテーマですが、このプロジェクト研究でよかったと思います。最後まで頑張りたいです。ありがとうございました。(環境政策学科「動物班」I.A001)

↑↓このページに掲載されている写真のうち4枚は漫画「魔法の山」のコマを再現したものです。


↑ここに横穴はありませんが、漫画「魔法の山」で山中に入っていく横穴があるように描かれている場所です。
五輪塔(墓標)が幽界のイメージを引き出しているというのがKくんの説です。 ↓最後は西校グラウンドのスタンドでミーティング。教授の派手なシャツは
江口先生の遺品です。たしかに「魔除け」になったかも?
- 2008/06/26(木) 23:44:19|
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