この夏が・・・ 梅雨が明けたとたん待っていたようなこの暑さ、一斉に鳴きはじめたセミの声が本格的な夏の初まりを告げる。ついに大学で迎える4度目の夏が来た。数多の受験生に向けられる「この夏が勝負だ!」というフレーズは、これから本格的に卒業研究を進めていく我々4年生にも通ずる。
昨日、
2007年度とっとり<知の財産>活用推進事業報告書『 山陰地域の弥生時代建築に関する実証的復元研究 』をようやくF印刷さんに入稿した。この報告書はⅢ部で構成され、第Ⅰ部と第Ⅱ部は昨年卒業した嶋田さんと横田さんの卒業研究が原文となっており、第Ⅲ部は昨秋加藤家でおこなわれたシンポジウム「弥生建築の実証的復元はどこまで可能か」の記録である。私はこの第1部と第2部の編集を担当したが、編集にあたり、先輩方の卒論を改めて読むとその素晴らしさに圧倒される。と同時に、先輩方と調査や作業を共にしたことを懐かしく思う。この感想については報告書が刊行した喜びとともにつづるとしよう。
それにしても編集作業はおもしろい。1ページのなかに、どれだけ文章をおさめて、どこにどの程度の大きさの図面を割り付けるのか。それによって文章と図のバランスは保てるのか。空白はどう使うのか。空白のままがよいのか、それともキャプションを入れるのか。文字のポイントと行間・マージン、見出しのサイズやフォントは適切かなど、一つ一つの要素を構造的に組上げ「美しく」かつ「読みやすく」していく。たった1ページに「デザイン」のエッセンスが凝縮されている。先生がおっしゃる通り、編集作業も一種の「設計」なのだ。もちろん先生のチェックや校正はシビアだが、そのたびに「あぁそうなのか、なるほど」と、いろいろな意見や知らない事を学ぶ。
編集を進めていくに連れ、ふと自分のことを考えると不安になる。「自分は納得がいく研究ができるのか」と。編集の肩休めに自分の卒論に関係する書物を読むが、ときおり心が焦る。しかし不安に思った分、おそらくこれを達成したときは何百倍もの財産が私に残るだろう。だから今までもたとえ厳しくとも、それをこなしていくのが楽しかった。こうして不安に思うことこそ成功への第一歩なのだと信じて、今はただ我武者らに突き進むしかない。そのためにも、
「この夏が勝負なんだ!」
(Mr.エアポート)

↑ 入稿中に「北から来たの」さんがあらわれました。前回のお中元「プ
レミアム・モルツ」に引き続き、今回は大量のソフト・ドリンクの差し入れです。
今度のバーベQは1・2年対象だから、まさにぴったりの贈り物だね。毎度ありがとうございます! それにしても、ほかのOBは何してんだ!!
さて、教師が手にしているのがなんだか分かりますか? 『
薬研堀慕情』の第1稿(235p)でございます。まだまだ書き直しますので。
さてさて、エアポートの言うとおり、たしかに「この夏が勝負なんだよ・・・銭があ~ればね」。
入稿完了!でも、まだまだこれから 4月から始まった報告書の編集作業。ようやく入稿という一つの節目を迎えました。
私はヒラとともに、加藤家でおこなわれたシンポジウムの内容をまとめて、レイアウトする作業をおこないました。最初、音声をもとに文字化されたシンポジウムの参加者の皆さんの言葉を見て、「これをまとめるのは大変だなぁ・・・」と思ったことを覚えています。最初はひたすら文字を目で追って、語尾を変えたり意味の通らない言葉を直したりしました。ある程度直したところで、シンポジウムの参加者さんたちにそれぞれ校正をお願いして、さらに先生に校正していただきました。返ってきた校正をもとに直していくと、見事にわかりやすい内容へと変貌していきました。
皆さんに直していただいた後は、私たちの出番。どれだけ紙面の上で読みやすくできるか。フォントとポイント、図の配置にインデントの使い方。一つのことが変わるだけで印象は変わってきます。まぁ、先生にチェックされたことを直していったので、偉そうなことはいえませんが・・・加藤家のパンフレット作りでも感じましたが、文字の持つ力、レイアウトの持つ力ってすごいと思いました。
そうして、Mr.エアポートとヒラと私でレイアウトしたものが、一つの報告書としてまとめられ、入稿の日を迎えました。入稿する前に直したのに一部分の差し替えの印刷が出来ていなかったり、細かい修正点がたくさん見つかったりと反省点がたくさんでしたが、とりあえず「入稿完了!」で一安心です。シンポジウムの内容で校正をお願いした皆さんの原稿に間違いがないように、今後の校正では一つの修正点も見逃さないよう、まだまだこれからも気合入れて頑張ります。(部長)
とうとう入稿 とうとう昨日報告書が入稿になりました。今回の報告書では3部構成のうちの第3部・昨年おこなったシンポジウムの内容を部長さんと二人で担当しました。
今回この担当で思ったことは、他の誰かがしゃべった内容を「文章」という形にすることはとても大変で、そうするまでに沢山の工程を経らなければならないこと。
具体的にいうと、
①録音した内容をおこす → ②大まかに文章を校正する → ③さらにそれをスピーカー本人に校正してもらう → ④文章構成にあわせて並べ替え、とどめの校正をする でした。
私は②の大まかにする部分をやったのですが、勉強不足で知識がない分、「この表現はこういう意味だと思うけど、もし本当の意味と違った解釈をしているのであれば内容が変わってしまうなぁ」と不安だらけでした。そのたびに質問をして、それに対して毎回丁寧に教えてくれたエアポートさん、部長さん、ありがとうございました。そして、指導をしながら全ページの校正をあっという間にやってくださった浅川先生、おつかれさまでした・ありがとうございました。
これから何度か校正を繰り返していくのですが、冊子となって手元に戻ってくる日が楽しみです。(ヒラ)
- 2008/07/19(土) 13:05:37|
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