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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

板井原集落保存シンポジウム(Ⅰ)

 7月27日、鳥取県智頭町で「智頭町板井原集落保存シンポジウム」が催されました。このシンポジウムに、ホカノ、部長さん、ヒラさん、「魔法の山」で活躍してたM君が参加しました。智頭町板井原集落は、平成15年に智頭町の伝統的建造物群保存地区と決定し、平成16年に鳥取県の伝統的建造物群保存地区として選定されています。残念ながら国の重要伝統的建造物群保存地区には選定には至っていません。そこで、平成10年の伝統的建造物群の地区調査から10年経った節目の年に、集落の住民の高齢化や建物の老朽化などの課題はあるけど、板井原集落が持つ文化財としての価値を再認識していき、今後の保存活用を考える機会とするために開催されたのです。

 シンポジウムは、

  13:30 開会
  13:40 基調講演「文化財としての町並み保存と活用について」
  14:50 パネルディスカッション「板井原-集落保存の課題と活用」
  16:00 質疑
  16:10 閉会

という次第で進行していきました。

 シンポは主催側が予想していたより盛況で、会場には多くの聴衆が詰め掛けていました。まず、開会にあたって寺谷智頭町長が挨拶されました。町長は板井原集落の保存を唱えられて今日に至ったこと、また町長に再選、復帰したからには保存、活用に力を注いでいきたいと熱弁をふるわれました。
 基調講演では、文化庁参事官付(旧建造物課)主任文化調査官の林良彦さんが講演されました。林さんは伝統的建造物群の担当で、

  1.伝統的建造物群保存地区制度の概要
  2.平成20年度の保存対策調査実施地区の紹介
  3.重伝建地区選定前後の比較写真
  4.重伝建地区の紹介
  5.重伝建地区の保存活用例と課題

という構成でスピーチされました。「重伝建地区の保存活用例と課題」で、NPO等との連動の必要性や重伝建制度だけでなく、その他省庁も含めた町並み整備関係制度の活用をすべきと主張されていたことがとくに印象に残っています。その関係制度としては、「世界遺産」、「重要文化的景観」、「景観法」、「まちなみ環境整備事業(国交省)」、「歴史まちづくり法(文科省、国交省、農水省)」を紹介されました。これらの制度と伝建地区の制度を有効に併用していくことが課題といわれていました。

 講演では伝建地区を中心に話されていましたが、わたしとしては、もう少し「関係制度との調和を図りながら、いかに伝建地区制度を適切に活用していくか」という課題をお聞きしたかったです。とくに「景観法」「重要文化的景観」について話を振ってくればと、自分勝手な思いも抱いていました。そのあたりの話題がもっとあれば、聴講者たちに集落保存の他の道筋をより鮮明に提示できたのではないでしょうか。(ホカノ)

 次回につづきます。

  1. 2008/07/30(水) 00:59:58|
  2. 講演・研究会|
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