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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

オランダ戦を終えて

 ここまで沈黙をまもってきたが、五輪グループリーグの最終戦を終えたので、一言のべておきたい。

 日本代表はこれで3大会連続グループリーグ敗退となった。3大会というのは、2004アテネ五輪、2006ドイツW杯、2008北京五輪である。それ以前の2大会は、2000シドニー五輪がベスト8、2002日韓W杯がベスト16で、監督がトルシェでなかったら、さらに上位にくいこんでいた可能性もあり、あの黄金世代の全盛期を思い起こすと、近年の不振は淋しい限りだ。日本サッカーの未来は暗い。
 さて、反町監督は第2戦のナイジェリア戦敗北(グループリーグ敗退決定)後のインタビューで、「やることはすべてやった。悔いはまったくない」と吐露し、われわれを唖然とさせた。それはそれは、反町監督ご自身には悔いはないだろう。しかし、日本代表を愛するサポーターにとっては、悔やんでも悔やみきれない3試合だった。なにより初戦のアメリカ戦が、反町サッカーの限界をよく示していた。
 いまさら、だれが空振りしただの、ポジションが悪かっただの、パスが遅いだの、ラインが深いだの、そういう技術論をどうこう言っても始まらない。
 問題は選手編成に尽きる。「オーバーエイジ3名を含む23歳以下」という縛りがあるとはいえ、オリンピックに出場する代表チームは日本のサッカーを代表するプレーヤーの集合としてみえなければならないはずだ。シドニー五輪のチームはほぼそのまま日韓W杯のチームに移行したし、アテネ五輪のメンバーもいまの日本代表の中核になっている。今回のチームをみると、A代表経験のある内田、永友、安田などのディフェンダーを別として、今後A代表にあがり、南アW杯予選を勝ち抜く戦力になる選手がいるのだろうか、と首を傾げざるをえなかった。
 たとえば、トップ下に陣取った谷口という選手、あるいは香川という選手がなぜあのポジションにいるのか、わたしにはさっぱり理解できなかった。ご存じのように、香川は将来を嘱望されている十代の選手で、岡田監督によりA代表に抜擢され、親善試合で中村俊輔と交代して試合にでたりしたが、なんら光るプレーをみせることなく、今回のグループリーグでも、その印象が変わることはなかった。
 
 反町監督は、アジア地区予選突破に貢献した多くの選手を切り捨て、「ハートが強い」という基準をもって、23歳以下の選手を大きく入れ替えた。また、オーバーエイジ枠として大久保と遠藤の招聘を企てたが、いずれも失敗。結局、自らの選考基準で選んだ23歳以下の選手だけでチームを構成した。ナイジェリアやオランダという優勝候補がいるグループを勝ち抜くために、その選手編成で十分だと判断したのだから、結果としての敗北は監督の責任以外の何物でもない。いや、監督の責任というよりも、反町という人物に監督を委ね続けた日本サッカー協会の責任なのである。
 アジア地区予選の渦中にあって、反町監督の選手編成や采配を疑問視する向きは少なくなかった。しかし、最終的に日本代表(23歳以下)はライバルを上回り、本選出場を果たした。日本サッカー協会は、この功を評価し、反町監督の続投を決めた。ドイツW杯のジーコについても同様である。ジーコは1次予選からさんざん苦しみ、選手編成や采配で多大な批判をうけ続けたが、協会は最終予選を突破した功を評価し、本戦の監督として続投させた。しかしながら、ドイツW杯でも北京五輪でも、本戦グループリーグの結果は悲惨なものだった。アテネの山本監督から数えて、同じ結果を3度続けて招いたことを日本サッカー協会は素直に反省しなければならない。

  いまや、サッカーという競技において、アジア予選を勝ち抜くのは当然のことだ。Jリーグで監督経験のある程度の人材ならば、アジア予選は勝ち抜けるという認識を協会はもったほうがよいだろう。問題はアジア予選ではない。本戦のグループリーグを勝ち抜いて、日本代表チームを世界のベスト16からベスト8に導くだけの能力がある監督を見極め、招聘することが協会に課された使命ではないか。たとえ岡田武史が南アW杯地区予選を勝ち抜いたとしても、本戦の監督は必ずしも岡田でよいわけではない、という事実を歴史に学ぶ必要がある。

五輪フォーメーション
 さて、今回の選手編成が良くない、とはじめに書いた。当然、わたしならどうしたか、述べておくべきだろう。まず、オーバーエイジ3名としてトゥーリオ、中澤、今野を招集する。この3名は守備能力だけでなく、得点能力が高い。また、前線ではゲームメーカーとして広島の柏木、サイドアタッカーとしてセルティックスの水野を呼ぶ。システムは、ユーロを制したスペインに倣って、4-1-4-1。キーパーは西川。4バックは左から永友、トゥーリオ、中澤、内田のA代表で固める。1ボランチは今野。今野は常に引き気味として、トゥーリオのオーバーラップをサポートする。ハーフ陣は左から安田、本田圭、柏木、水野。1トップは李。
 どうですか、このメンバーなら南アW杯のレギュラーに成長していくと思いませんか!?

 

 追伸: オランダのサッカーも情けないものだった。初戦のナイジェリア戦をみた感想としては、荒削りながら、すさまじいパワーに驚嘆し、日本を3-0か4-0で粉砕するのでは、と期待していたのだが、日本戦の出来の悪さたるや言葉にならない。これは、あきらかに悪いときのオランダです。イタリアやフランスを粉砕したオランダではなく、ロシアに完敗したときのオランダ。エゴイスティックで、動きのない、パワーだけのオランダに成り下がってしまった。グループリーグを突破したのが奇跡としかいいようがない。
  1. 2008/08/15(金) 00:31:49|
  2. サッカー|
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