9月10日、鳥取県生活環境部景観まちづくり課が主催する「まちづくりに関する意見交換会」が加藤家住宅で開催されました。研究室以外の
外部機関が加藤家住宅で主催する初のイベントであり、研究室としても嬉しい限りです。
「まちづくりに関する意見交換会」は、まちづくりに関心のある活動団体と県市町村の職員が、景観形成に限らず、まちづくり全般について語り合い、その相互の意見を新しい施策や事業に繋げていくことを目的としています。今回は7つのNPOから10名程度と県職員が参加し、研究室の学生もオブザーバーとして同席させていただきました。詳細は以下のとおりです。
【参加者】
○まちづくり団体 7団体8名
NPO法人 鳥取・賀露みなとオアシス
NPO法人 We garden our city
河原ふるさと塾
いなばの里山を守る会
昭和まつり委員会
NPO法人 ラーバンマネージメント
NPO法人 鳥取環境市民会議
○景観まちづくり課 4名
○鳥取環境大学浅川研究室 3名(ホカノ、部長、ヒラ)
加藤家住宅の表の座敷であるナカノマとオクノマで円座し、意見が交換されました。各団体の自己紹介などを済ませ、会場となった加藤家住宅の説明をさせていただきました。時間がおしていたため、説明は簡単に済ませてしまいましたが、参加者のかたから加藤家住宅での取組みに非常に興味を持っていただきました。
意見交換会の議題は、県として各NPO団体に何ができるのかということです。NPO団体からは、何かしらの助成金を受けて活動しているが、その資金を得てどういった活動成果がなせることを吟味していただき、助成金を的確に配分してほしいという意見がだされました。この辺の話を聞くと、やりたい事はあるが、思うようには活動できていないNPO団体のもどかしい現状が垣間みえてきます。その後、どう活動するのか、ということで、現状の良い景観を保全できるのか。また、その景観を現地の住民が価値を理解してくるのかが議論されました。
県から送信されてきた意見の要約をここに転載させていただきます。
1 ここ3年くらいで古い建物がばたばたと倒され、このままでは古い街並みが崩壊
する。いま立ち上がらなければという思いがある。しかし、活動がなかなか広が
らない。仕事が終わってからまちづくり活動にかかることになり大変なのに加えて、
活動費などの持ち出しがあり、参加する人が増えない。
2 活動の初期では、悩みを話し合える団体交流会(今回のような)の開催が
うれしい。
3 活動するには結構お金がかかる。そこあたりの支援がないため継続が
むずかしい。
4 大井手川は村中を流れている雰囲気がよい。河原から賀露まで流れている
ので、河原から賀露まで、それと亀井氏が掘ったので、鹿野も連携して何か
できないか。
などなど
こうした意見会で加藤家住宅を活用していただけたのはうれしく思います。加藤家での修復活動などを理解していただき、これをまちづくりやNPO活動のヒントにしていていただけたら、なおさら幸いです。(ホカノ)
- 2008/09/13(土) 00:00:56|
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