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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

文化的景観としての板井原(Ⅲ)

集落奥の調査とインタビュー その2

杉の植林


 9月7日(日)。朝から怪しい雲行き・・・。そして雨。そんな本日のメンバーはホカノさん、Mr.エアポート、部長、そしてヒラです。以下に調査内容を示します。

  ①まだ行ったことがない、炭焼き小屋の奥と南の方向に伸びる道を調査・・・ホカノさん&Mr.エアポート
  ②前回に引き続きインタビュー・・・部長&ヒラ

 ①は今まで集落の中心部、人の気配があるところを歩き回っていましたが、そこより奥の炭焼き小屋の先と中心部付近より南の方向に伸びている道の先には足を踏み入れてなかったので、地図上の表記と比較しながら、変化のあるところをチェックしてもらいました。また、そのほかにも特徴的なものや、何か意味を持っているのではないかと思われるものなども見つけたら、チェックし、カメラにおさめてもらいました。

杉皮 見てまわって分かったことは、地図に記してある田畑には杉などの樹木が植えてあり(上部写真)、地図に載っているほぼ全ての田畑が今は田畑としては使われていないということでした。しかしそれらをよく観察してみると、それらの植わっている地面は段々になっているものも多かったそうで、元々は棚田か段畑であったのではないかという名残も見られたとのことでした。
←杉皮の採取場所?

薪割り中 ②は前回と同様、空家調査を兼ねたインタビュー。訪問をしていらっしゃった場合はインタビュー、いらっしゃらなかった場合は前回と変わったところがないかチェックをして、全く住んでいない空き家なのか、時々いらっしゃるのかを見てまわりました。
 集落内を歩いていると、前回インタビューをさせていただいた方が自宅前で風呂用の薪を割っていらっしゃったので、また話を伺いました。この方はお正月の間だけここを離れるそうで、1年のほとんどをここで過ごすそうです。
↑薪割り、のち風呂にくべている

 昼に聞いたホカノさんとMr.エアポートの調査結果(炭焼き小屋方面の奥)をもとに、集落の田んぼ事情についてヒアリングしました。そこで分かったことは、この集落内のものだけでなく、用瀬へ通じる道沿いにある田んぼも板井原の方が所有する田んぼであるということです。板井原に関するものは、あの集落部分だけだと思っていたので、思っていたよりも集落が広がりを感じることができました。
 また他にも、つい先日までここの生活を体験しようという企画によって、こちらのお宅に東京から子ども2人が2泊3日で来ていたという話も伺いました。何もかも初めてという体験をさせてあげたとのことです。2泊3日という短い期間なので、集落の本質はまだ見えなかったかもしれませんが、このような体験は都会の子どもたちと集落の人びとを結ぶ良いきっかけになるのではないかと思いました。

 今回はインタビューを集落内にとどまらず、集落の少し先にあるレストラン「モルジュ」のご主人にもお話を伺いました。板井原に暮らしたり訪問したりした方々と少し違う視点の話を聞くことができたのです。これからは少しずつではありますが、集落内からだけでなく、広い範囲から見ていけるようにしたいと思います。(ヒラ)

  1. 2008/09/17(水) 00:41:24|
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