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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

段畑をはなれて(Ⅰ)

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内子町「八日市・護国の町並み」

 全国各地には、その地域独特の産物と技術を背景とした産業と結びついた町が数多く存在しています。その町並みの随所に産業との結びつきが残されているのです。それらは「産業と結びついた町並み」という分類で伝統的建造物群保存地区として選定され、住民と市町村が協力し合い主体的に保存に取り組んでいます。
 ここ内子町の「八日市・護国の町並み」も和紙や木蝋の町として、江戸時代後半から明治にかけて栄えた産業の景観を示す町並みです。当時の面影を残す商家群が約600mにわたって残っており、1982年に国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。

スライド1 「遊子水荷浦の段畑」を離れて、同じ愛媛県内の内子町に移動。到着後、早速町並みを散策。八日市・護国の町並みには浅黄色と白漆喰で塗りこめられた蔵造の町家が軒を連ねています。壁には鏝絵(こてえ)が施してあります。たとえば、亀や鳥の図柄が立体的に作られているのです。他にも、なまこ壁や出格子などがあり、それぞれ表情が違う細かなディテールも見どころだと思います。特に重要文化財になっている本芳我(ほんはが)家住宅には、随所に鏝絵などの意匠が見られ、木蝋生産で財をなしていた豪商の家としての歴史をアピールしています。本芳我家住宅は外観と庭園は見学可能で、住宅内は非公開だそうです。他の建物も一緒になって美しい町並みの雰囲気を醸し出していましたが、私たちが訪れたときにはいくつかの建物が修理工事中でした。修理工事が終わった風景はどんなふうになるのだろうかと思いをはせながら、散策していきました。

IMG_0194.jpg 通りを歩いていくと、多くのお店が目に入りました。喫茶店やお土産を売るお店などがありました。その中の一つに入ってみると、喫茶店をしながらお土産も売ってあり、さらに資料館のようになっていて古い貨幣・紙幣や道具などを展示していました。お店でない家に目を向けてみると、玄関に「無断で立ち入り禁止」と書かれていたり、「非公開です」と立て札をしてある家がいくつかありました。それぞれの家がお店をしたり非公開にしたりすることで、なんとかバランスをとりながら観光客に対応しているように感じました。しかし、外国人の方が「非公開」の家に入ってしまっているのを見て、日本人ばかりでなく外国の方にもわかるように意思表示をすることが必要なのではないかと思いました。

 ゆったりと歩いていったためか、約600mの町並みがとても長く感じられました。ゆるやかに上り坂となっていたためかもしれません。平日で他の観光客も少なかったので、本当にのんびりと静かな時間を過ごせました。観光案内所でもらった内子町のパンフレットには「八日市・護国の町並み」以外にも町全体の見どころマップがのっていて、山や村の風景を紹介していました。また機会があったら訪れたい場所だと思いました。(部長)



  1. 2008/09/20(土) 00:46:10|
  2. 景観|
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