高松 栗林公園 栗林公園は香川県高松市にある日本庭園で、1953年に国の特別名勝に指定されました。この公園は、1625年ごろ、当時の讃岐領主生駒高俊公が紫雲山を背景に南湖一帯を造園し、さらに1642年に入封した高松藩主松平頼重公(水戸光圀公の兄)に引き継がれました。以来100年余りの間、歴代藩主が修築を重ねて1745年に完成し、明治維新に至るまで松平家11代228年間にわたり、下屋敷として使用されました。公園の西側にある紫雲山を借景として、南庭と北庭にわかれ、6つの池と13の丘があります。南庭は江戸時代初期の回遊式大名庭園で、北庭は明治末から大正初期にかけて近代的に整備改修した庭園です。
早速入ってみると、インフォメーションのおばちゃんが見どころを教えてくれました。一つは南庭にある南湖に面する掬月亭からの眺め。しかし、入場料+抹茶代で中に入れたのですが、ちょっとお値段が高かったのでこっちの眺めはあきらめました。もう一つの見どころは、同じ南湖に面する飛来峰からの眺め。掬月亭の正反対に位置して、小高い丘なので一番眺めがいいところです。こっちを目指して、園内をくるっと回ってみることにしました。

パンフレットには推奨道順が描いてありましたが、人が多かったため最初から道順を外れてわが道をいきました。巨大な蓮の葉っぱを見つけたり、赤壁という赤い岩肌が露出したところがあったり、南湖の南側にある楓岸沿いの小道を歩いたり。思うままに歩き回っていろんな風景を楽しみました。目に入ってくる風景の全てが異なっていて、南湖のいろんな角度から見える掬月亭もいろんな表情を持っていました。そして、目的にしていた飛来峰に到着。
飛来峰は確かに高い築山になっていて、登るのがちょっとしんどかったです。でも、登りきって見た景色は見どころというにふさわしいと思いました。手前に南湖にかかる偃月橋、南湖の反対側の岸に掬月亭。その奥には紫雲山があり、南湖には周辺の緑が写り込んでいました。ちょうど天気も晴れて、緑がまぶしかったです。そこをおりて、今度は隣にある芙蓉峰に登りました。芙蓉峰は北湖に面していて、こちらは建物が北湖に面していないため、ほとんど緑一色でした。その中に梅林橋という赤い橋があるので、緑に反対色の赤が映えていました。こちらも飛来峰の眺めとは種類が違いますが、きれいな風景でした。

段畑から始まった今回の旅。宇和島、内子、松山、高松とその土地ならではの風景を見てきました。「遊子水荷浦の段畑」は重要文化的景観の選定を受けたけれども、まだまだ観光についての取り組みはこれからだったり、道後温泉では「坊っちゃん」をうまくカラクリ時計などに取り入れていたりと、写真とかではわからない現地の生の雰囲気を感じられてよかったです。(ヒラ・部長)
- 2008/09/22(月) 00:36:58|
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