不動院岩屋堂と茗荷谷集落の文化的景観 2008年11月13日木曜日、プロジェクト研究2の日です!
先日、私は某紅葉狩りスポットに行って参りました。そこには、70代後半と思われる夫婦もおられました。ふたり紅葉の下で、お弁当を食している姿が、なんともほのぼのしていました。その姿を見ている私も、幸せな気分になりました。「こんな夫婦になりたいな、なれたら幸せだろうな」と、またひとつ新しく、私の夢が増えました。
さて、それでは本題の、今日のプロジェクト研究2の内容等に移ります。今日のプロジェクト研究2は、
前回の室内作業とは打って変わって、大自然の中でした! 鳥取県若桜町に行って参りました。今日、先生はお父様のご葬儀のため欠席、先輩方にすべてお世話になりました。 若桜町までの道のりは、先輩の車に乗せていただきました。先輩、いつもありがとうございます。その道中は、今回は歌合戦ではなく、俳句大会になりました。一句詠みたくなるくらい、周囲の山々が綺麗だったのです! 俳句を考え始めると、案外楽しいもので、ポンポン考えが出てきますそうしているうちに、若桜町に着きました。
まず、重要文化財の不動院岩屋堂です。不動院岩屋堂は、不動明王を本尊とする真言宗醍醐派のお寺です。岩でできた洞窟の中にある「舞台造」の建物です。昭和28年11月14日に国の重要文化財に指定されました。 私の一目見た感想は「うわぁぁぁあああ!」でした。言葉にならない言葉というのでしょうか。まず、その高さに驚きました。建物が、地面に建っているのではなく、ある程度の高さに、しかも洞窟の中にあるのです。「どうやって建てたの?!」という疑問と「なぜこんなところに?!」という疑問と・・・。案内をして下さったYさんに伺ったところ、「冬に雪が積もりにくいところだから」とお答えくださいました。その場所を見回してみると、沢山の樹々が覆っていました。「なるほど」と思いました。 不動院岩屋堂には、沢山の動物も住んでいました。私がすぐに発見したのは、テントウ虫です! 大小さまざまなテントウ虫が、数十匹いました。その建物にくっついていたわけではなく、周りの洞窟の壁にはりついていました。これだけ数がいたら寂しくないだろうと思いました。不動院岩屋堂には、火災報知機も設置してありました。少し違和感を覚えた私ですが、「火災になっては元も子もないよね」と思い直しました。重要文化財にも火災報知機があることを、初めて知りました。
Yさんが、誇らしげに話して下さったことがあります。それは、若桜町の杉です。若桜町の杉は皇居の中のある部屋の天井にも使用されているらしいです。大工さんの話では、「カンナの滑りが他の杉とは違う」らしいです。誇れるものがあることを素晴らしいなと思いました。



そして私たちは、不動院岩屋堂をあとにし、茗荷谷に向かいました。茗荷谷は若桜町北東部の氷ノ山山麓に位置します。先日、教授が
紅葉狩りされたのは、このあたりだったのですね。このような山間斜面の集落では、「竿屋造」と呼ばれる横長の建物が多いらしいです。その理由として、平坦地がすくないため、広い平面を確保するのは困難なことがあるそうです。 ここでは、現在7・8軒の世帯が住んでいるそうです。その中で最も若い年齢の方は40代とのこと。あとの方は、それ以上になるそうです。訪れた頃には、日が暮れ始めていて「とにかく寒い!」の一言でした。環境大学周辺とは明らかに気温が違いました。メンバーのほとんどが「寒い」の連呼でした。本当に寒かったです。
最後に、若桜町の保険センターに移り、今城さん(環境デザイン学科4年)の「文化的景観としての中世山城と城下の町並み」の発表を聞きました。若桜町教委の方々もたくさんいらっしゃいました。調査資料の多さに驚きました。これだけの場所に足を運ぶだけでも時間と労力が必要だと思いました。そのエネルギーと意欲に毎回驚きます。そして、今日のプロジェクト研究2はこれで終了しました。外へ出ると、もう月が輝いていました。日が短くなり、改めて秋を感じました。 今日のプロジェクト研究2では、限界集落の問題点について考える要素を、目で見たように感じました。
それでは、このあたりで今日のブログを終わります。好き勝手書き申し訳ありません。
ですがやはり、自然の中にいることは、最高に気持ちいいです!では、皆さんこれからもっともっと寒くなりますが、元気に自然の中へ飛び込みましょう!(環境政策学科1年H. S)
- 2008/11/14(金) 00:30:23|
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コメント:1
よく書けていますね。
茗荷谷の少し上まで行くと、紅葉が綺麗なのに、行かなかったと院生が言っていました。もったいないなぁ・・・
- 2008/11/14(金) 19:57:04 |
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