FC2ブログ

Lablog

鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

会葬御礼

厨子04


 ご心配をおかけしましたが、父の葬儀と初七日を終えました。すでにお知らせしましたように、父は白寿を迎えており、明治(末年)・大正・昭和・平成の4代を生き抜いての大往生でありました。父の人生において、最も苦しかった時期は、満州出兵からシベリア抑留の数年間ですが、その苦境を生き抜いた生命力が父をこの大往生に導いたのではないか、と思います。父の大往生は目出度いことであります。目出度いことでありますので、葬儀屋さんのお薦めに従い、会葬御礼の品に紅白のおまんじゅうを潜ませました。ところが、そのおまんじゅう。じつは、おまんうじゅうではなくて、紅白のパックに収まった砂糖であったらしく、一部の女性陣ががっくりしていたりして・・・

 ほんらいならば忌引きは1週間いただけるのですが、世の中は世知辛くなっておりますね。告別式から出棺し、お骨拾いが終わって式場に戻るや否や、こんどは「初七日」の儀。11日の逝去から13日の告別式~初七日を経て、14日の金曜日には職場に復帰し、以後また凄まじいスケジュールで時間が動いています。

 厨子01 厨子03 厨子02


 さて、性懲りもなく、ネタを一つ。どうですか、みなさん、葬儀屋さんが用意した仏壇の派手なこと。仏堂から回廊がのびてその端に楼閣が聳えています。建築史を学ぶものなら、だれだって「平等院鳳凰堂」を思い浮かべるでしょう。敦煌の壁画に描かれた浄土変相図の立体化という見方もできるのですが、まぁ難しい話はやめましょうか・・・ただし、この仏壇は決して平等院鳳凰堂の直写ではなく、近世風な賑やかさをもった姿に変わっています。たとえば、中堂は鳳凰堂よりもはるかに大きく、神社本殿でいうところの八棟造。正面に千鳥破風と軒唐破風のつく宮殿(くうでん)です。これと左右両端の楼閣を結ぶ回廊には屋根の上に手摺りがみえますね。鳳凰堂ではこの2階の手摺りの上を屋根が覆います。つまり、回廊が上下2層になっているわけで、こういう空中廊下を中国では「複道」もしくは「閣道」と呼びます。中堂と楼閣の組物は禅宗様の詰組・・・なんとまぁ賑やかですね。

マッキントッシュ01火葬場
 火葬場も立派な施設でした。いまは複数の市町村が合同で建設するらしく、ずいぶん経費がかかっています。とくにロビーやお庭(↓)が立派です。遺体の焼却に1時間半~2時間かかるので、そのあいだの待ち時間をすごすための演出に贅を尽くしていると言ったら言い過ぎでしょうが、ずいぶん工夫がなされていました。左の写真は、ご存じのように、マッキントッシュの椅子です。これは床の間の飾りのようなものですが、火葬場の施設で出会うとは思いも寄りませんでした。


庭01火葬場


  1. 2008/11/16(日) 12:47:20|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
<<あるゆるものは美しい | ホーム | 第6・7回「建築と都市の歴史」応用編>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://asalab.blog11.fc2.com/tb.php/1612-be1dcfc1

asa

09 | 2018/10 | 11
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Category

Links

Search