FC2ブログ

Lablog

鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

あるゆるものは美しい

講演0001


 また、教授室の椅子を四つ並べにして、ぐうぐう寝てしまった。学生たちに聞くと、3時間以上の熟睡だったらしい。
 16日(日)の朝は9時半起床。わたしの生活時間としては、猛烈に早いんです、この時刻は。だって、朝まで起きてるんだからね。昨夜から雨が降り出して、ネットの天気予報によれば、この1週間はずっと雨模様だったはずなのに、晴れている。車にのって西に向かった。朝ご飯は9号線沿いのファミマと決めていた。白兎海岸手前の船小屋がひろがる浜の対面にたつファミマ。2年前にモリさんやアッコさんたちと倉吉や尾崎家の調査をするときにいつでも立ち寄った、あのコンビニですが、・・・閉店していました。仕方がないので、1キロ先のローソンまで移動。いつものように、納豆の細巻を朝食にした。
 そして、9号線を逆行。5分ばかりで、リファーレンいなばに到着した。「エコフェスタ in 2008」はもうはじまっていた。天気が良かったことを関係者はみな喜んでいる。さっそくパワーポイントのセットを済ませ、いったん控え室へ。まもなく11時になり、3階の講演会場へ戻った。

グリコ2号圧縮 聴衆は全然いない。まぁ、数えてみれば10人ちょいか・・・しばらくして、お客さんは少しずつ増えてきて、最後に、なんとコロポックルズのうちの一人があらわれた。なんでも、グリコ(グリーン購入会)の活動でリファーレンに来ていたみたいだ。プレゼンの配布資料は、加藤家住宅のパンフレットを50部用意して、いま数えたところ、9部に減っているので、41名の聴衆がいたことになるが、パンフだけとってさっさと消えた人が多かったんじゃないかな・・・だって、客席に人がいないんだもの。

 講演の演題は、「廃材による家づくり -環境大生の挑戦-」。前半が「廃材でつくる茶室」プロジェクト(2004~2005)、後半が「加藤家住宅修復プロジェクト」(2006~)で、最後はピヴォ君が現在取り組んでいる卒業家研究「続・加藤家住宅修復プロジェクト-縁の修復と裏門の復元-」を紹介した。前半を終えたあたりから、対面に坐っている主催者側の理事長(司会)が居眠りを始めて、やる気がどっと失せてしまったが、なんとか50分ばかりでスピーチを終えた。コロポックルズのIさんが大きな拍手をくれた。ほんと、いい娘だねぁ・・・



 時間が5分余ったので、質問をうけた。一人の女性が挙手した。

   「茶室の屋根に使っているビニール板が、どうも気になるんですね。瓦とか草を使う手はなかったのでしょうか?」

という質問。とりあえず、無難な返答をした。

   「瓦を葺くったって、野地板の上に泥土を塗って、その上に瓦をおいていくのが古い方法ですが、いまはそんなことしなくて、瓦の一部に穴をあけて、それを針金で紡いでいくようなことするんです。そんなこと、学生が(廃棄物の瓦を使って)できるわけありませんし、瓦を屋根に使うと、屋根が重くなって、建物が倒れやすくなるんですね・・・・・逆にお訊きしたいんですが、なぜビニール板がいけないんですか?」

 質問者は黙っている。わたしは発言を続けた。

   「ビニール板とかトタン板が汚いものだという偏見をもってらっしゃるのではありませんか? わたしは東南アジアのバラックなんか大好きでして、バラックにも美があると思っています。ビニール板やトタン板にも美があるし、セメント瓦やコンクリートブロックを使っても、十分芸術を創り上げることができる」

 ここで時間となり、司会者が会を終わらせようとしたが、わたしは再び発言した。

紅葉in白兎海岸 「茶室は日本建築史上、画期的な存在です。なぜならば、茶室出現前後の名建築は高価な材料を集めて名工が手をふるったものばかりですが、茶室は違う。裏山に生えている竹や雑木、河原にころがっている石など、身近な材料を使って建築を仕立てた。この場合、素材を選び、素材と素材の複合性を見抜く眼力が要求されます。『見立て』の力と言っていい。だから、現代の茶室を考えるとき、材料として廃棄物を選択することに当然意義はある。これは、現代芸術のアバンギャルドたちの考えかたに繋がるものです。マルセル・デュシャンだったか、アンディ・ウォーホールだか忘れましたが、『すべてのものは美しい』と言った(はずです)。あらゆる素材に美がある。だから、それを見抜く能力が求められる。そういう点で、日本の茶室は現代芸術の思想を何百年か先取りしていたことになります」

 この発言には居眠りしていた司会者も、目をシロクロさせてましたが、・・・まぁ、そんなことはどうでもいいか・・・

 講演を終え、食券を頂戴したわたしはマーケットで好物の「蟹寿司」を買ったんですが、それを食べる余裕なんかなく、車に乗り込んで、一路、大学へ。土日は連続で8名の面接があり、へとへとになりましてね。夕方、ようやく蟹寿司にありついて、そのまま3時間の爆睡に陥ったというわけ。

  1. 2008/11/17(月) 20:15:45|
  2. 講演・研究会|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
<<紅葉狩り(Ⅱ) | ホーム | 会葬御礼>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://asalab.blog11.fc2.com/tb.php/1613-04991506

asa

12 | 2020/01 | 02
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Category

Links

Search