後期から常呂チャシ遺跡9号住居(A期)の復元に取り組んでいる。4度の模型の作り直しで、ようやく完成への道筋が少し見えてきたように思う。現在の状況としては、棟持柱のほかに、大きな四脚とを2組用いて棟木を支える構造を採用している。2日のミーティングでは、さらに両端にサスを用いて構造を安定化しよう、ということになった。
遺構図から読み取れる柱穴の数が少なく、その配置も他の住居址とも異なり、近辺で復元されているオホーツク文化住居の類例を参考にすることも困難だった。苦慮した結果、4脚を使用することにしたわけだ。住居の内部こそ、今まで復元されている住居と大きな違いはないものの、わたしの案は過去に復元されたオホーツク住居とあまり類似していないため、地元の専門家のみなさんはどう感じられるでしょうか? 少し不安でもあります。

わたしは復元に挑戦するようになって、大学生活が楽しくなった。今までは、適当に過ごしてきた薄っぺらい毎日に厚みが増した気がするからだ。現在では、美しくてかっこいい模型を作りたいと素直に思える。初めての復元で、まだまだ知らないことがたくさんある。もう一歩踏み込んで知識を深めて、資料などをみる眼を鍛え、何が正しくて、美しいかを試行錯誤しながら考えることで、復元する楽しさをさらに感じられるようになればと思う。
2年生の皆さんにもプロ研の一環で手伝っていただくことがあると思います。できたら、復元の面白さを少しでも感じ取ってもらって、共有できたらいいなと考えています。自分をステップさせる手がかりを見つけられるかもしれません。
カッコつけました(笑) すいません! (黒帯)
- 2008/12/06(土) 12:52:53|
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頑張ってるね! それはよく実感できます。ただ、ラフ模型といえども、もう少し精密に作りたいものだね。これからのさらなる奮起を期待しています。2年生については、あることを考え始めています。
- 2008/12/06(土) 17:02:51 |
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