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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

加藤家住宅ツノヤ縁の修復公開について

修理01

 昨日(18日)午前、環境大学入試広報課より記者クラブにむけて情報発信された「続・加藤家住宅修復プロジェクト」について、数社から電話で取材を受けました。明日、すなわち20日(土)午前9時より活動を公開しますが、わたしは出張で不在ですので、ここに補足説明しておきます。

 現在、環境大学環境デザイン学科4年の福井くん(5期生=ピヴォ)が「続・加藤家住宅修復プロジェクト」と題する卒業研究に取り組んでいます。加藤家住宅(登録有形文化財)の修復は2006年度にはじまり、2007年度まで県市からの研究費・補助金をうけて修復を進めていましたが、今年度は修復に係わる研究費等はまったくありません。しかし、ここで修復活動を中断してはならないと判断し、福井くんに卒業研究としてオモヤに付属するツノヤ(明治4年竣工)の修復に取り組んでもらうことになりました。
 浅川研究室が2004年度の「廃材でつくる茶室」プロジェクトからモットーとしてきた「セルフビルド&ゼロエミッション」をここでも持続的に実践しています。「セルフビルド&ゼロエミッション」とは廃棄物を最大限活用して建設材料費をゼロとし、学生が自主的に建設活動を実践することをさします。研究費や補助金がなくとも、このコンセプトを実践することによって、加藤家住宅の修復は持続されていきます。来年度はカマドと裏門の復元をおこなう予定です。

修理02 さて、加藤家住宅は18世紀の古民家ですが、オモヤに付属するツノヤは明治4年の増築でして、そこには厠・浴室が置かれており、全体のデザインは数寄屋風の華やかなものです。正面側の手摺り(高欄)も明治初期の時代性をよく示す派手なデザインをしていますが、一部が破損し、手摺りと縁を支える大引も腐朽してきています。
 初めは単純な修理で済むと思っていましたが、研究が進むにつれ、修復は容易ではないことが分かってきました。そこで、県内の大工職人さんに応援を求めようかとも考えたのですが、よくよく考えてみれば、研究室OB[1期生]の岡村くんが京都で数寄屋大工の修行をしています。岡村くんは卒業研究として「廃材でつくる茶室」プロジェクトを牽引した1期生で、その作品は環境デザイン学科銅賞を受賞しました。先週末に奈良で会食した際、たまたま今月19~20日、岡村くんは法事のため帰省するというので、現場で福井くんを指導して欲しいと要請したところ、快諾してくれました。結果、以下の日時に岡村くんと研究室メンバー合同の修復活動をスタートすることになりました。

12月20日(土)午前9~11時

  出席予定者: 岡村(研究室OB[1期生]、現在は数寄屋研究所「心傳庵」大工) 
        福井・岡垣(研究室4年[5期生])、宇田川(研究室3年[6期生])他
        佐々木(鳥取市教育委員会文化財課)
 
 なお、修復の現状については、加藤住宅HP付属のブログ「倭文日誌」をご参照ください。

欄干01腐朽



  1. 2008/12/19(金) 09:03:29|
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