下宿の対面に「道」という名の喫茶店があるんです。
マスターのおやじは、たぶんわたしより年上のはず。いわゆる「
六弦倶楽部」世代、簡単に言えば昭和世代でして、店のインテリアもメニューも昭和そのもので、
ダウラみたいに洒落たカフェではありません。店の奥には昭和レトロのゲーム機がいっぱい置いてあったり、
横山光輝の漫画が本棚に並べてあったり・・・なにぶん下宿の前にあるもんだから、よく使うんです。とくに朝食をよく食べに行きます。朝は6時から開いてまして、モーニングは400円。おいしいですよ。
じつは、2日連続、朝ご飯を食べに行ったんですが・・・不覚にも、麻雀ゲームにはまってしまった今日このごろ・・・これがなかなか勝てないの。相手はコンピュータなんだから、いくらテンパイしても、そう簡単にはアガラせてもらえません。それでも、100円コインをつぎこむオヤジたち。われらが「六弦倶楽部」世代、結構、麻雀ゲームにはまってこの店に通ってます。食費の3~4倍使うことだってあるんだから、経営者側からみれば、お金を生む魔法の箱みたいなもんですよね。
それでも、わたしは挑むのです。
18日(日曜日)の朝、珍しいことに、いきなりアガッてしまいました。1回勝つと、スロットマシーンのような抽選クジが画面にあらわれる。で、ボタンを押すと、一定のポイントがもらえるんです。5ポイントだと、5回タダでゲームできるし、15ポイントなら15回できるというわけ。この朝はたしか6ポイントぐらいだったんですが、しばらくしてまたアガッてしまい、持ち点は10ポイントを超えてしまった。ところが時間がない。この日はセンター試験の二日めで、時計をみれば8時8分。まだあと4ポイントもあるのに、集合時間は8時半だから店を出るしかない。もちろん間に合いましたよ。麻雀ゲームやって遅刻したなんてったら
懲罰間違いなしですからね・・・・それにしても、あの4ポイントもったいなかったなぁ・・・1日に2度もアガルことなんてめったにないのに。下手をしたら、20回連続負けだってあるんだから。
一夜あけて、また早朝、「道」の門をくぐり、モーニングを注文。いつもの席で、トーストとゆで卵をかじりながら、ゲームを始めたのです。すると、マスターがやってきた。「これ、昨日やり残した4回分・・・」と言って、400円をおいてったんです。なんと良心的な!
この日(19日)も、早々と1回アガッたんですが、その後は不調でポイントをはき出してしまいました。なお、返してもらった400円もきっちり使いきりましたよ。

さてさて、麻雀ゲームは手強い。繰り返しますが、相手はコンピューターなので、そう簡単に勝たせてくれません。
麻雀というゲームの基本は「ピンフ」ですよね。字牌を捨てて、1・2・3とか6・7・8とかいう3つ並びの牌を集めていき、最後は両面待ちをするのが基本です。たとえば、萬子を4・5ともっていれば、待ちは3萬と6萬です。こういう両面待ちが麻雀の基本中の基本なのですが、コンピュータはこの待ちでは絶対に振り込んでくれません。また、両騎待ちや単騎待ちもダメ。とくにリーチをかけたら絶対アガらせてくれません。コンピュータはこちらの手のうちを読み切っているのだから、ありふれた待ちでは勝てないし、リーチした瞬間に勝てなくなるのです。
さて、ここだけの大サービスだ!
わたしが昭和のコンピュータ相手に勝利してきた方法をいくつかお知らせしましょう。
1.絶対にリーチをしないこと リーチしないでアガるためには役を1翻でいいから作らなければならないわけですが、ピンフ系の待ちではアガれません。いちばん作りやすい役はタンヤオですが、タンヤオかなにか役を1翻だけ作りながら待ちを変則形にもっていくことです。かりに1翻の役がついてない場合でも、リーチはしないほうがよいですね。ツモル可能性があるからです。
2.変則的な待ちを作ること 変則的な待ちとはどのような数の並びなのか。再び萬子を例にとります。
(1)たとえば、4・5・6・7で待っているとします。これは単騎待ちですが、変則の両面単騎なので、アガリ牌は4萬と7萬になります。ピンフで、5・6ともっていて、4萬と7萬を待っていてもアガれないのに、両面単騎の4萬と7萬なら振り込まれた経験が3度ばかりあります。
(2)たとえば、6・6・6・8で待っているとします。アガり牌は7萬と8萬です。コンピューターはおそらく8萬の単騎待ちか7萬のアナ待ちのどちらかを警戒して振りこまなくなります。しかし、一方に注意が向くと、他方はプログラムから排除されてしまう可能性があるのではないか? この待ちで勝った経験も3度ばかりあります。
(3)いちばん複雑なのは、たとえば、4・4・4・5・5・6・6などの待ちかたです。あたり牌が分かりますか? 4萬、5萬、6萬、7萬すべてがあたり牌です。4萬、7萬ならピンフ形ですが、4萬の場合、イーぺーコーもつくので役が上がります。5萬、6萬の場合は両騎待ちですね。この待ちかたも(2)と同じように、コンピューターはピンフ系の待ちか両騎待ちかのどちらか一方を選択して警戒態勢に入るのでアガり易いのではないか、と思ってます。

なお、テンパイしたら「ラスト・チャンス」が与えられ、A~Dの4つのボタンのうち一つのボタンにあたり牌が含まれていて、ボタンを押すのですが、これまで数十回トライしてアガッたのは1度だけです。テンパイしてもしなくても負けは負けだと思っておいたほうがよいでしょう。
また、役の数はほとんど問題になりません。タンヤオであろうと、ハネ萬であろうと、おなじ扱いでして、勝利したあと、スロットのボタンをおしてポイントが決まります。だから、大きな役を狙う必要はまったくない、ということなんです。
以上、第1回のレポートでした。今後、新たな発見があれば、また報告いたします。
- 2009/01/20(火) 12:48:22|
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