FC2ブログ

Lablog

鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

2008年度卒業研究公聴会を終えて

岡垣01プレゼン

 ハッピー・ヴァレンタイン!
 昨日のヴァレンタイン、如何でしたか? 当方、ホカノとともにヴァレンタインを過ごしましたよん。
 さてさて、13日(金)、5期生の卒業研究発表会を終えました。学生も教員もふらふらの状態でしたが、みなそれだけがんばったということで、以下に学生諸君の感想とわたしの講評を掲載いたします。なお、「今日」とか「24時間前」などの記載が散見されますが、それは学生諸君が感想文を書いた日時に対応したものです。いつもは整合性のあるように日時を変えるのですが、今回は原文をそのまま掲載いたします。

今城 愛(論文)
「文化的景観としての中世山城と城下の町並み-若桜鬼ヶ城とその周辺環境を中心に-」
 卒業研究を始めてから、はるか遠くにあるように感じていた公聴会。実際に今日という日を迎えると、一年なんてあっという間だと痛感した。昨年を思い出せば、この頃はまだパンフレットで「う~んう~ん」とうなっていた。本当に、一年は早い。
 「文化的景観」という概念を勉強しつつ、若桜に調査に行ってデータをまとめ、資料も探すという研究活動は、自分の中でなかなか消化できず何度もスローペースになってしまった。もっと若桜町を訪れたかったと、今更ながら思ってしまう。あの時こうしておけばよかったと、過ぎた時間を思うことも度々あった。それでもなんとか公聴会にたどり着けたのは、指導してくださった浅川先生をはじめ、多くの方にご協力いただいたからです。本当にありがとうございます。
 まだまだ自分の中で、「文化的景観」と「若桜」などの要素がうまく結びついておらず、混乱をきたしているようにも思う。そのせいで、当日になっても自分のパワーポイントとにらめっこする事態となった。また、今日の発表で質問にうまく答えられなかったのは、その混乱のせいでもあるのかなと思いつつ、また、自分の情けなさを痛感しつつ、今日の公聴会を終えた。
 今度は展示会が待っている。頭の中を整理して、もうすぐそこに迫っている展示会に向けてがんばりたい。

今城01プレゼン


木村 歩(論文)
「限界集落と文化的景観-三朝町中津と智頭町板井原のケーススタディ-」
 本日公聴会が終わった。今から24時間前、「もう明日の今頃は終わってるんだよねぇ」と言っていたのがずいぶん昔のことのように感じる。今回の作業が全く進まなかったとき、「あの時」の記憶がよみがえってきた。やることはわかっているし、ただそれに取り組めばいいだけ。でもどんなに時間が経っても終わらない。どこかで味わったことのあるモヤモヤ感というか、上手くこなすことの出来ない自分への苛立ち。
 ・・・そう、1年前のパンフレット。どうしてそうなるのか、そうにしか出来ないのか未だにわからない。とにかく分かっているのは、これからずっと「彼女(私)に殺されかけた」と先生に言われ続けることだろう。なにせ、公聴会当日の朝の7時過ぎまで先生を学校に拘束してしまったのだから。でもおかげさまで時間はオーバーしたものの、なんとか無事発表を終えることが出来ました。先生本当にご迷惑おかけしました。ありがとうございました。パネルはそうならないよう頑張ります。

キム01プレゼン


岡垣頼和(制作)
「中世城郭関係遺構の解釈と復元-安土城見寺本堂の設計を通して-」
 眠気眼をこすり携帯電話を耳にあてる。懐かしい声が電話の奥から聞こえてきた。声の主はチャックさんだ。公聴会を明日に控え、準備で意識が朦朧としている私たちを気遣って応援の電話をくださった。とたんに朦朧としていた頭がさえ、片隅に置き忘れていた初心の記憶が走馬灯のように駆け巡った。

20090213okagakiB.jpg 私にとって「公聴会」は憧れのステージであった。チャックさんをはじめ、歴代のasalabの卒業生が発表する姿は、カンロクがあり輝いてみえた。自分もいつかこうなるんだ!という意気込みで卒業研究に取り組んできたが、後輩の目には果たしてどのように映っただろうか。
 正直、何度も挫折しそうになったのを覚えている。成果を得るために飛び出した大海は、想像以上に荒れるに荒れ、進んでは押し戻され、進んでは押し戻された。ついには船が転覆しそうになるほど傾く。その度にasalabのメンバーに支えられた。我らが船長は厳しくも常に暖かかった。その協力のもと、あきらめなければ到達できるという信念を胸に、再び航路を割り出し、ひたすら目標に向けて猛進してきた。
 本日の公聴会は、穏やかに着港した。しかし海が荒れれば荒れただけ、航海はドラマティックになり、大きな財産となる。あとは運んできた荷を降ろすだけだ。この荷を最終的にどのようにアピールするか、最後の最後まで気を抜かずにやり遂げたい。

福井浩人(制作)
「続・加藤家住宅修復プロジェクト -縁の修復-」
 本日ついに卒業制作・論文発表会を迎えました。これまでの準備期間、皆さん本当にお疲れ様でした。当日の雰囲気は前日準備のため、ゼミメンバー皆、相当疲労が伺える様子。私自身はというと、体は疲労しているのにもかかわらず、不安と緊張で結局不眠のまま、この日の朝を迎える事となりました。まず、論文組二人から。トップバッターの部長さん、続いてヒラさんと、二人ともとても素晴らしい発表でした。不眠不休の中お疲れ様でした。続いて、制作組のエアポート君と私ピヴォの発表です。直前に発表した研究室のエース、エアポート君の完成度の高いプレゼンに圧倒され、相当プレッシャーはありました。公聴会席の雰囲気も相当高ぶっていましたし…。そんな中で研究室のトリとなった私。
 いざ向かった本番。心臓はバクバクで、無心に発表していたため、周りの状況など確認する余裕もなかったです。極度の緊張で自分でも声が震えていたのが分かり、何とか踏ん張り発表を終えたのです。先生方からの質疑応答では、やはり修復における構造的な部分についてご指摘され、私自身の力のなさを今一度感じました。また、スライドの一部で、どの位置からのアプローチなのか、説明が伝わらなかった部分もあり、やはり詰めの甘さが目立ってしまいました。
 発表後、教授には「いい発表だった」とお言葉を頂いたのですが、実際に私がおこなった修復に対しての評価と、教授から投げかけてくださった言葉とのギャップにいささか戸惑いは感じています。私の加藤家修復作業はまだ続きます。ここで気を抜いてしまえばこれまで応援してくださった皆さんに顔を合わせられません。次の卒業展示会までにしっかりした準備を行いこの卒業制作を全うしたいです。何はともあれ無事公聴会を終えたのです。この日駆けつけてくださった研究室OBやホカノさん、徹夜明けのゼミ3年生メンバーもお疲れ様です。そして教授には、お忙しい中、前日の発表練習のご指導から当日と本当に感謝いたします。皆様、ゆっくり休んで、また明日から卒業までの期間を充実した日々としましょう。

福井01プレゼン


 *秋の「中間報告会」の感想と比較してみるとおもしろいかも??



講評

部長へのコメント: 発表はまずまずだったのに、質疑でフリーズしてしまったねぇ。こういう場合、「先生の指導通りパワポを作っているけど、中身を理解してない」と周囲から思われかねない。景観法の吸収が甘かったことに一因を求めうるのかな・・・「景観地区」と「準景観地区」を旧城下町エリアに取り込む必要があるね。それと、城跡は「生業や生活」を映し出しているものではないから、文化財保護法ではなく、世界遺産における「文化的景観」の定義と類型(「化石化した景観」)を使うべきだった、と指導したわたし自身が反省している。あとは、本人が述べているように、フィールドワークが足りなかった。若桜町全域の景観計画をテーマにしているのだから、若桜の谷筋すべてをまわって写真撮影をするぐらいの勢いがほしかった。修士での活動に期待しています。

キム姉へのコメント: いや、ほんと疲れましたね。ユンケル2本がなかったら、体がもたなかったでしょう。結果として、プロジェクト研究2「限界集落アンソロポロジー」の発表をバージョンアップしたかたちになったけど、「沢庵」に焦点を絞った分だけ、オリジナリティでは「限界集落アンソロポロジー」に軍配があがったかな・・・今後は、重要文化的景観候補地のエリアを地図上で明確に示すことは言うまでもなく、景観計画の質を高めることにつとめなければならないでしょう。モルジュなどをうまく取り込んでね。地域の歴史的理解も深めて欲しいな。そうすれば、当然のことながら、「限界集落アンソロポロジー」を大きく上回ることはできる。昨年、「住み込み」調査を想定しながら成し遂げられなかったけれども、こういう長期のインテンシブな調査に今後は挑んでほしいですね。やはり修士での活動に期待しています。

エアポートへのコメント: 会場で述べたように、昨年11月にこのレベルの発表をしていたらコンペは1位だったでしょう。また、卒業研究では、「論文部門」ならば「金賞」は間違いない。それを承知の上で「制作」部門に挑ませたわけで、設計系の優秀作品を打ち負かすだけの展示をどうするかが残された最大の課題になったといえるね。

ピヴォへのコメント: ほんとうに良い仕事をして、わかりやすいプレゼンテーションだった。女子2名の論文組ももちろんよく勉強していたけれど、ピヴォの研究は調査・設計・修復工事の全過程でオリジナリティが高く、プロであればあるほど高い評価を与えるでしょう。池田住研と岡村のアドバイスがじつに効いているのは事実だけれども、そういうアドバイスを得ることができたのはピヴォがこの修復に真摯に取り組んだからだよね。公聴会では「金物」を使ったことをどうのこうの言われていたが、わたしはあれで正解だと思います(セメントの基礎は??)。残念なのは、今回の修復成果を展示ホールに持ち込めないことで、いったいどのような展示にするのか。エアポートとともに真剣に取り組んでほしい。雨樋は後回しでよいから、展示に全エネルギーを集中してください。

  1. 2009/02/15(日) 00:34:49|
  2. 研究室|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
<<2008年度大学院修士研究発表会のお知らせ | ホーム | 公聴会前夜>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://asalab.blog11.fc2.com/tb.php/1696-c7766e59

asa

12 | 2020/01 | 02
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Category

Links

Search