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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

ココナッツ・クラッシュ

02アフタアワズ02全景01

 卒業式とWBCは因縁がふかい。3月開催なんだから当たり前だろう、と言われればそれまでだが、3年前と状況がよく似ている。3年前は2期生の卒業で、ASALABは3冠を達成した。初代キムが首席(学業成績1位)、社長(宮本)が卒業研究作品1位(当時は「金賞」とは呼ばなかった)、ピエールが卒業研究論文1位(こちらは当時から「金賞」だった)。この時期を、わたしはASALABの「最盛期」と呼んでます。ところが、3年経った今年もまた3冠を達成してしまった。首席が部長、卒業研究作品1位(金賞)がエアポート、卒業研究論文1位(金賞)がキム姉。ひょっとしたらと思ってはいたのだが、3冠達成が再現されたことを嬉しく思う。参考までに述べておきますが、他に3冠を達成した研究室はありません。2冠どまりです。作品1位と首席は獲れるでしょうが、論文1位は獲れない。

 3年前に3冠を達成した卒業式の日、WBCの決勝と時間が重なっていた。わたしは式が終わるやいなや疾風のごとく田園町の下宿に舞い戻り、日本対キューバの放送画面に釘付けになった。しばらくして、社長とピエールがあらわれた。謝恩会の花束贈呈に間に合うようにと迎えにきてくれたのだが、二人は木津高校野球部のOBでありまして、WBC決勝に興味がないはずはない。2人もまた画面に吸い寄せられ、3人仲良く炬燵を囲んでテレビをみたのが遙か3年前か。今年の卒業式はWBC第2次ラウンドの決勝と時間が重なった。それほど重要な試合ではない。両チームとも準決勝、決勝のために好投手を温存した。勝てば開催国アメリカ、負ければベネズエラということもあり、勝つが良いのか負けるが良いのか分からない試合ではあった。ただ、日韓戦は特別ですよね。日本の場合、負ければ3連敗という屈辱にまみれることになるので、国民はみな緊張してこの試合を見守っていたわけです・・・

20アフタアワズ08ギター3本

 卒業式の真っ最中にどうやって試合を見守るのかって? 時は流れ、ワンセグというものが登場したではないですか。えっ、ワンセグ携帯もってるのかって?? もってませんよ、エアポート君に借りたんです。こういうことを正直に書いてはいけませんね。厳粛な卒業式でワンセグを視るとはけしからん、とお叱りを頂戴しますもんね。お叱りを頂戴したって仕方ありませんが、あれだけワンパターンのスピーチを毎年くりかえされると、(またおんなじことしゃべってる)とただ呆れはて、神経はワンセグ画面にむかってしまうのです。いちど授業評価ならぬ祝辞評価を学生にしてもらったらどうでしょうかね。1・2・3・4・5のどこに○がつくでしょうか。それにひきかえ、学生の送辞と答辞は良かったですよ。学生のスピーチにはハートが籠もっている。文面もよく練られていて、感心したり、笑えたり・・・大人たちには奢りがあるけれども、学生たちは謙虚で夢がある。われわれが学生たちに教えを受けているようなものです。

20アフタアワズ09エフェクタ
 
 さて、その前夜。卒業生と修了生だけを対象に送別会を開きました(予算の関係上、3年生が呼べなくて・・・ゴメン!)。会場は「アフターアワーズ」。カントリーブルースギターの雄、打田十紀夫のライブがあって、学生諸君を無理矢理つきあわせちゃった。申し訳ありません。これについては、打田さんもお見通しでして、

   「男のお客さんはギター弾かれるんですよね、同席してらっしゃる女性は
    だいたいおつきあいの方でして、ほんとはギターなんか興味ない・・・」

 半分は当たってます。同席していた女子学生はみんなギターを弾かないし、たぶん興味もないでしょう。しかし、半分は間違っています。同席していた男子学生(およびOB1匹)もまたギターを弾かない(興味があるかどうかは人によって違うでしょう)。

03アフタアワズ03ステージ演奏01



04アフタアワズ03記念撮影01

 打田さんはギターを4台もってきてました。1台は12弦、1台はドブロ、あとの2台は普通の6弦です。車を運転できなくて、列車に乗って4台のギターを運びながらツアーしてるってんだから、大変だ。ギター4台をどのように運ぶのか。本人の弁によりますと、左手に1台、左脇に1台、背中に1台、右肩に1台で、ほかに右手にキャスター付きスーツケース(着替えなど?)、さらに首からバッグ(器材類?)を吊すんだそうです。さらにさらに、CDなどのグッズ類は段ボール箱に納めて、それを路上でサイドキックしながら前方に押していくというのだから、涙ぐましいですね・・・音楽家として生きていくのは、かくもしんどいことなのです。日々是修行。高田渡は背中にギターバッグ背負って日本全国まわってたはずですが、その比ではありませんね。でも、演奏になぜ4台必要なんだろうか。音色(12弦、ボトルネック)とチューニングのバリエーションを考えてのことでしょうが、そこまでしないといけないのかなぁ?

05アフタアワズ04じゃんけん01 打田さんはわたしの2歳年下でして、熱狂的なプロレス・ファン。しかも、ジャイアント馬場=全日本のファンでして、新日本派だったわたしとは敵対する関係にあることが分かりました。それにしても、MCはプロレス絡みのギャグばかり。わたしたちのようなオヤジは良いとしても、若い女性に分かるわけない。ステージから、うちの女子学生たちに「分かりますか?」と聞いてくるから、代わってわたしが「分かるはずないでしょ!」と答えてさしあげました。たしかに馬場のモノマネはうまいし、「ココナッツ・クラッシュ」というアルバム・タイトルが馬場の得意技であることも結構なのですけれどもね。
 京都で聴いた住出は下ネタばかり、鳥取で聴いた打田はプロレス・ネタばかり。ご両人とも、方針転換をはかられたほうがよいのでは、というのが正直な感想であります。

06かず味02アップ あとで、TABギタースクール特製のサム・ピックを2つ購入する際、直接、打田さんに千円お渡しし、少しだけお話しできました。「ボルサリーノ」をリクエストしたのだけど演っていただけなかったので、トミー・エマニュエル・バージョンのコピーが辛かったこと(エマニュエルはまた来日するそうです)、アンドリュー・ヨークを5曲練習して今はローラン・ディアンスに移ったこと、埼玉スーパーアリーナまで「ベック&クラプトン」を聞きにいったこと、などを調子にのってべらべらと・・・(いや、恥ずかしい)
 学生たちはライブを喜んでくれたのかどうか、分かりません。まぁ、先生(=私)より上手いと思ったのは間違いないでしょう。わたしの感想は、以前、ステファン・グロスマンの項で書いたので割愛します。打田さんとグロスマンの教則用VHSビデオをみた感想ですが、基本的に今回のライブも同じでした。

 ライブの後、2次会で「かず味」という居酒屋に行きました。キム姉とリラックマさんがバイトしてきたお店で、二人にとってはこっちのほうが良い想い出になったでしょう。「かず味」は「飛鳥」の近くにありました。「飛鳥」と同じで、河原石を箸置としていたのには少々驚きましたね。

06かず味01




  1. 2009/03/21(土) 11:05:46|
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