
奈良で春休みを1週間すごした。奈良のソファは居心地がよい。お尻から根っこが生えていく。あれもしたい、これもしたい、と思うのだけれども、根っこがソファの奥深くまでくい込んでいて動けません。ネパールのトレッキングで毎日汗を流したのが遠いとおい日々になってしまった。結果、体重は元に戻り、また礼服のウェスト対策が大変だ・・・
大学に戻って郵便物を受け取った。なかにエーペックスインターナショナルという会社の封筒があり、開いてみると、『SKETCH』という情報誌が入っている。なんだまた、どこかのカタログか、とゴミ箱に捨てそうになったその瞬間、
「ハロン湾水上村を訊ねて 海に生きる、海を生きる」という表紙の特集見出しに眼がとまった。その下には「無料
Free!」とも書いてある。
はぁぁ・・・そうか、これがハノイで編集しているというフリーペーパーか・・・果たしてページをめくると、ハロン湾の水上集落が華々しい特集(p.10~21)として巻頭を飾っているではないか。
今年の1月9日、ベトナム在住の日本人女性編集者から「ハロン湾関連論文に関する問合せ」と題するメールを頂戴した。「私はベトナムで、日本人在住者&旅行者のためのフリー雑誌『スケッチ』(
http://www.vietnam-sketch.com)の編集しております」という自己紹介に続いて、4月号でハロン湾の水上村についての特集を予定している、と書いてある。
要は、編集にあたって、わたしたちが書いた
論文を読みたい、ということなのだが、ブログに気づくのが遅すぎて時間がなく、「ベトナムでは日本語の書籍を郵送で持ち込むのにはたいへん時間がかかる」ので、「もし、ハノイ市内で、それらを読めるところ、またはお持ちの方がいらしたら、教えていただくわけにいかないでしょうか」という問い合わせであった。
共同研究者であり、論文のファースト・オーサーである同僚にお願いし、建築学会中国支部と
北京の日中韓建築学会で発表した短い論文をpdf形式でハノイの編集部に送信してもらった。お役に立ったかどうか分からないが、10ページに中国支部発表の論文名が「参考文献」として掲載され、15ページに図示された筏住居の略平面図もわたしたちの論文から改変掲載したもののようにみえる。この両ページを以下に転載させていただきます。
2009年は科研の最終年度。報告書を編集しながら、水上集落研究の拡張発展をめざす新たな研究申請にトライしたい。
- 2009/04/04(土) 00:02:47|
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女性編集者からメールが届きました。「家の見取り図については、私がインタビューさせていただいたご家族のお宅です。おおよその家の雰囲気を読者に伝えるのが目的であるため、比率等は私の目測です」とのことです。彼女は人環のOGであることも判明。わたしが客員助教授として在籍した期間とほぼ重複しています。
- 2009/04/04(土) 17:40:43 |
- URL |
- asax #90N4AH2A
- [ 編集]