4日(土)、入学式が無事終わりました。
今年は、驚いたことに、開学以来初めて、前年度の入学者数を上回るというだれも予想しなかった「小さな幸福」に恵まれ、教職員一同、安堵の胸をなでおろして入学式を迎えました。とても不思議な結果なんですね。入試の志願者・合格者数は昨年を下回っているのに、入学者数が昨年を上回ったんです。これからじっくり現象の背景にメスをいれていかなければなりませんが、世界大恐慌の影響を無視できないだろう、と個人的には思っております。世界大恐慌の嵐が家庭にまで吹きすさび・・・むぅぅぅ、これ以上拙速な見解を述べるのは控えましょうか。
ただ、ひとつ気になっていることがあります。ETCがバブルに浮かれているでしょ。言うまでもなく、あれは「期間限定」の高速料金値下げサービスの恩恵にあずかりたい、という欲望のあらわれでして、恥ずかしながら、わたしもさっそくETCをセットアップし(補助金は受けていません)、いまカードが届くのを待っています。あれほどETC嫌いだったのに、値下げサービスの幅が尋常ではないので、とうとう手をだしてしまいました。なんたって、奈良-鳥取の長距離運転をまだまだ続けなきゃなりませんから。
なにが言いたいのかというとですね、今年度の特異な入試成果を考慮するらば、思い切って「期間限定」の授業料値下げサービスに踏み切るのも決して悪くはないだろう、と頭に思い浮かんだわけです。深刻な経済不況のなかのETCバブルがシミュレーションたり得るのかどうか・・・・
今年から入学式は本学の11講義室でおこなわれることになりました。世間では学内から学外へと式場が移る傾向があるそうですが、本学はその逆。でも、べつに卑下することは全然ない。11講義室は故内井昭蔵(建築家)の傑作ですから。なかなか風格のあるホールですよ。スポンサーを探して冠名称を付ければ箔が付いて、学内の名物ホールになるかもしれません。今年は珍しく平井知事が代理ではなく自ら出席され、祝辞をいただきました。グリーン・ニューディール政策など最新の話題を盛り込んだイキの良いスピーチで、副知事時代とはやっぱり迫力が違う、というか、さすが選挙に勝つ人の話しっぷりはたいしたもんだ、と感心しきり・・立て板に水を流すようなスピード感のある祝辞でした。

さてさて、わたしは高いところから失礼しました。もう完全なミーハーでして、生まれて初めて高いところに上ったもんで、デジカメもっていきました。いつもとは逆のアングルで写真を撮りたい、という欲求を抑えきれなかったのと、愛弟子が修士課程進学生の代表としてスピーチするので、撮影しないわけにはいかない、と思ったからなんですが、その結果、教員挨拶の際に椅子からデジカメを落としてしまった・・・あぁ、恥ずかしい・・・卒業式では控えますのでご勘弁ください。
その愛弟子ですが、なかなか素晴らしいスピーチをしてくれました。「建築」という領域にとどまらず、「環境」にまで踏み込んで、大学院進学生の代表としてふさわしい
宣誓でした。「文化遺産」「古建築」「修復」「復元」「遺跡環境整備」「文化的景観」などのキーワードが続々でてきて、指導者として嬉しいというか・・・照れくさいというか、なんと申しましょうか、こそばゆいところもありましたね・・・本人よりも、教えているわたしのほうが照れくさい、という感覚が分かっていただけるでしょうか。いずれ、かれのスピーチ原稿をここに紹介することになると思います。
- 2009/04/06(月) 00:07:41|
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コメント:3
どうしたんですか。いつもコメントをオープンにされるのに、今回はクローズドだなんて?
でも、コメントありがとうございます。
25日の練習会、山下和仁のリサイタルと重なりましたが、リサイタルは13時からですので、夕方にはカフェサースに着くと思います。今年は新しい曲を練習する余裕がないと予想されます。じっくり「復習」していこうと思っています。では25日に!!
- 2009/04/06(月) 00:32:56 |
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