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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

大学院進入生総代 宣誓

宣 誓

 本日は、私たち新入生のために入学式を執りおこなっていただき、誠にありがとうございます。また、多くの方々より温かいお祝いの言葉を賜り、心より感謝申し上げます。
 本年は、100年に1度といわれる経済危機により、多くの企業や家庭に甚大な被害を与えております。その為、省エネ、エコ活動はいっそう盛んとなり、我々の身の周りをつつむ「環境」は今まで以上に複雑化しつつあります。現在、世界の社会的価値基盤は大きく転換しており、その転換が「環境」をキーワードになされている事は、もはや言うまでもありません。
 昨年度まで私は、鳥取環境大学 環境デザイン学科に所属し、住環境について学び、おもに日本建築史と木造古建築の修復・復元研究に携わってまいりました。これら古建築を学ぶことは、「文化」を通して我々人類が長いスパンをかけて培ってきた「環境」を知る意味でも重要なものであります。さらに、学部において今日の古建築の修復や復元をめぐる活動は、想像以上に複雑なものであることを実感し、建築技術の習得にとどまらず、修復復元に関する理論や歴史、さらにはそれらをとりまく景観について研究を深める必要があると感じ、鳥取環境大学大学院に入学することを決意いたしました。

2009卒業式02岡垣02演壇 具体的な研究の第一歩として、今まで学んできたことを礎に、まずは鳥取県内に残る中世建築や遺跡の調査・分析をはじめに、これらを取り巻く自然環境や歴史・文化が織り成す鳥取県独特の文化的景観および遺跡景観について研究をしていきたいと考えております。これらを通して、日本をはじめアジアの文化遺産を後世に受け継ぐための方法を多面的に研究し、周辺環境を含め個々の対象に応じた保存・修復および復元のあり方を理論的・実践的に検討していき、さらには木造建築に限らず、東洋建築史・考古学・遺跡環境整備についても幅広く学び、独創的な修士研究に結実させたい所存であります。
 これまで以上に、専門的かつ高度な研究活動をおこなう大学院に入学するにあたり、期待に日々胸を膨らませておりますが、進学にあたり経済的・精神的に支え応援してくれた家族をはじめ、本日ご臨席いただきました皆様のご期待に応えられるよう、持てるすべての感性と知性を駆使し、勉学に取り組む決意であります。
 私たちは、本学大学院のさらなる発展とともに、日本、さらには世界に貢献するため、諸先生方の豊かな学識と、学問に対する思いに喚起されながら、鳥取環境大学大学院の新たな伝統を築き、明日のよりよき専門家となるべく日々研鑚を積み重ねることをここに約束し、環境情報学研究科入学生を代表し、宣誓といたします。

2009年4月4日
鳥取環境大学 大学院 環境情報学研究科
環境デザイン領域 2009年度 総代 岡垣頼和

  1. 2009/04/08(水) 00:22:18|
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