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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

久松山に思い馳せて

西高グラウンド01発掘調査001

 桜の花びらも散り、ちょっと寂しい今日この頃。どうも、こんにちはアシガルです。
 ASALABも徐々に本格的に活動が開始し、新4年生としてエンジン全開で頑張りたいと思います。先生を始めLablog愛読者の皆様、今年もよろしくお願いします。

 さてさて、話しを戻しまして金曜日は天気もよくちょっと足をのばして野外でのゼミ活動となりました。
 17日(金)のゼミでは、今現在鳥取N高校の東グラウンドで行われている発掘調査の見学に行きました。この見学は僕にとってとても大切な見学となります。なぜかといえば、ボクの卒業研究のテーマが決まりまして、そのテーマは「史跡と共存する校舎の設計と復元建物の活用(仮)」です。いや~、壮大なテーマですね。大まかな内容は、復元建物を学校の施設として利用し、鳥取城の史跡と景観にふさわしい設計案を提案することです。
 その史跡の理解を深めるために、市教委のSさんを初め、多くの方が今日の史跡案内の機会を作ってくださいました。本当にありがとうございました。

西高グラウンド01発掘調査003

 ボクは、発掘調査現場を見学するのは初めてで、とてもドキドキしていて内心緊張していました。でも、発掘調査員の方の丁寧な説明は分かりやすく、とても勉強になりました。
 ボクが気になったのは、正方形に区画され地面に埋め込まれた石の遺構面でした。正確にはまだなんの遺構なのか分からないのですが、教授ははやくもピンときたようで、「何があった遺構だと思う?」と質問を投げかけるれたんですが、みんな黙ってしまいました。教授によると、まわりの平べったい石敷きは「雨落ち溝の底石」で、内側のごろごろした石の詰め込みは基壇下のチギョウではないか、とのことです。チギョウという用語は初めて聞く用語で、なんのことやらさっぱり分かりませんでしたが、あとで教えていただいたところ、「地業」のことで、建物の地下に作る地盤固めのことだそうです。教授の推測が正しいならば、ここに幕末ころの大きな建物がたっていたことになります。

 本当に歴史って奥が深いですね。今まで歩んできた人々や時代が遺構となり目の前にあることに震えがきました。まだまだ、史跡の知識や分からないことだらけで暗中模索の日々が続くと思いますが、今回の史跡案内でかけがいのない経験ができ、卒業研究に向けての情熱がより一層増し、エンジン全開で取り組みたいと思います。
 史跡見学のあとは隣にあるダウラで報告書班ごとに編集のチェックを受けました。これもなかなか大変な作業です。疲れた心をダウラの紅茶が癒してくれました。(桂小枝のモノマネは、またの機会に披露させて頂きます) 【アシガル】

西高グラウンド01発掘調査002


  1. 2009/04/19(日) 00:52:26|
  2. 史跡|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:1
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コメント

「考古」活動は控えると公言した小生ですが、あれは「先史考古学」をさしております。以前とは違って、「歴史考古学はおもしろい」と思うようになってきた今日このごろです。文献や絵図を含めて資料が多いほうがエキサイティングに決まってるよね。ASALABでなければできない卒業設計作品としてまとめてください。
  1. 2009/04/18(土) 18:12:04 |
  2. URL |
  3. asax #90N4AH2A
  4. [ 編集]

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